2017.08.18金曜日

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コラムcolumn

民放ドラマ初主演!高畑充希の勢いが、止まらない

2016年放送のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロイン役で、幅広い世代から注目を集めた女優・高畑充希(たかはた・みつき)。その後も舞台、映画、CM、歌手活動と、さまざまなステージでの活躍がめざましい彼女の民放初主演ドラマ「過保護のカホコ」が、7月12日から放送中!そんな高畑充希の様々な出演作品から、観る者を引き付けて離さない魅力に、迫ってみたい。

過保護のカホコ

じわじわハマる高畑充希=カホコ

過保護のカホコ
【見逃し】過保護のカホコ 【日テレオンデマンド】

高畑充希が民放初主演を務める連続ドラマ「過保護のカホコ」が話題を呼んでいる。というか、視聴者をざわつかせている。

高畑充希演じる21歳の女子大生・加穂子(以下、カホコ)は、タイトルからも分かる通り、超過保護に育てられた箱入り娘。「家政婦のミタ」などで知られる遊川和彦脚本なだけに、強烈なキャラクターを作り上げてくるだろうとは、ある程度予想できた。しかし、このカホコというキャラクター、そんな想像を軽々飛び越える強烈さなのだ。

前傾姿勢で突進するような走り方や興奮を抑えきれない話し方、初めて人の悪意に触れた時のリアクション、そして“顔芸”…!?正直、観ているこちらをぽかーんと呆れさせるキャラクターだ。でもなんだろう、この引き付け感。目が離せない感じ。じわじわハマる…。

脚本家と番組プロデューサーが、「今、日本で一番芝居の上手い若手女優さんとやろう」と決めていたという本作。その信頼と期待に十二分に応え、特異なカホコのキャラを「こうゆう子なんだ」と視聴者に納得させてしまう高畑充希の芝居のすごさたるや。俳優や女優を表す言い方として“憑依型”という言葉があるが、カホコが乗り移っている高畑充希は、完全にそれ。このドラマ、確実に彼女の代表作になる!

どんな役にもハマる、高畑充希の振り幅がすごい!

アズミ・ハルコは行方不明
アズミ・ハルコは行方不明

高畑充希を「とと姉ちゃん」のイメージでとらわれている人にとって、カホコとのギャップはもはや「この子、誰?」と思っちゃうレベル。でもきっと、見ているうちに妙にしっくりくるはず。これまでさまざまな役柄を演じてきた彼女は、不思議とどの役もハマってしまうからすごいのだ。

ギャップで言うと、映画「アズミ・ハルコは行方不明」での、愛菜という20歳の元キャバ嬢役も、強烈な印象を残した。この愛菜というのが、好きな男にも「うざい」と罵られるほど、恋に依存的で、衝動的で、奔放。あえてイヤな言い方をすると、“イタい”女の子だ。「とと姉ちゃん」の放送終了からほどなくして公開されたそのタイミングも、世間に与えた衝撃は大きかった。 高畑充希自身、普段の自分とまるで違うキャラなだけに演じるのに苦戦したそうだが、劇中の愛菜に違和感はまったくない。これまでのイメージ、自身のキャラをも覆す役柄を、前述の通り「こういう子いそう」と思わせる説得力をもって演じ切っているのは、さすがである。

一方、エッジの効いた役だけではなく、「植物図鑑 運命の恋、拾いました」では、どこにでもいるごくごく普通のOLを演じている。高畑充希にとって初の主演映画であり(EXILE/三代目J Soul Brothersの岩田剛典とW主演)、初の恋愛映画という、記念すべき作品。

"相手の行動ひとつひとつに、一喜一憂する"
"さえない毎日が恋をした途端、輝いて見える"
"抑えていた気持ちを伝える勇気を、持てるようになる"

こうした“普通の女の子”の心の機微を丁寧に紡ぐ、高畑充希の等身大な芝居が、映画の世界へ完全に没入させてくれる。

これだけ色々な役を演じ切ってしまうと、プライベートでも「この子の涙は信じちゃいけない」とか思われちゃうんじゃないの・・・? なんて、高畑充希の実生活を勝手に想像して心配してしまう。完全に、大きなお世話だけれど。

植物図鑑 運命の恋、ひろいました
植物図鑑 運命の恋、ひろいました

高畑充希の演じる役はすべてが「いい子」ではないけれど、不思議とどの子にも感情移入ができる。それは、高畑充希の芝居が、その役の背景や、表に出さない思いを想像させてくれるからだろう。さらりと演じているようで、かと言って表面的ではなく、役にしっかり深みを与えているところが、同世代の若手俳優と決定的に違う。

いやはや、恐るべし。

そして「植物図鑑」の演技が評価されて「第26回日本映画批評家大賞 新人賞」を。さらに、一年を通じて最も活躍した将来有望な新人俳優に贈られる「2017年 エランドール賞 新人賞」を受賞。「日本映画批評家大賞」の授賞式では、選考委員の直前のコメントを引用し、「“腹黒く”頑張っていきたい」と話していた高畑充希。この、機転の利かせ方、芯の強さ…。この子、きっと大女優になるだろうな。

原点は舞台! 美しい歌声も評価される高畑充希

女優としての力量のみならず、高畑充希を評する上で欠かせないのが、高い歌唱力。NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」で、脚本家・森下佳子が高畑充希のために歌唱シーンを作ったというのは有名な話で、それによって「この子は歌える子なんだ」と認識した人は多いはず。

「みつき」名義で歌手活動もしていて、歌ありきのCMや映画の主題歌なども多く、女優としてだけでなく高畑充希の歌声が求められているということがよく分かる。

その歌声が培われたのが舞台。小さい頃から舞台女優を夢見ていたが、オーディションは連敗だったそう。それでもあきらめず、ついに2005年、13歳の時に山口百恵トリビュート・ミュージカル「プレイバック part2~屋上の天使」の主演の座を勝ち取り、女優デビューを果たした。

その後、ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」を6年間務めあげたのが、高畑充希の原点である。

歌が上手い役者は山ほどいるけれど、高畑充希の歌声は不思議と人を引き付ける。一節一節を丁寧に歌いつなぎ、歌で感情を伝えようとする思いを、感じ取れるからかもしれない。

高畑充希が日本語吹替版で、主人公・エラの声を担当した実写版「シンデレラ」でも、その歌声は抜群だ。人気女優の吹き替えについて、世間の評価は時に厳しい(確かにあれれ?という作品は、ある)。そんななかでも、高畑充希の吹き替えの評価は、悪くない(もちろん好みによって賛否はあるけれど)。 “王子を待つ受け身のヒロイン”という往年のプリンセス像とは違う、現代に即した力強いヒロインとして描かれるシンデレラを、感情豊かに表現している。

劇中に口ずさむ歌声や、王子の声を担当した城田優と歌う日本版エンディングソング「夢はひそかに(Duet version)」は、シンデレラの世界へと一気に引き込む力があるのは確か。

そして、今や映画にドラマにと引っ張りだこだが、もちろん舞台でも活躍中。

2016年12月から2017年1月に上演されたミュージカル「わたしは真悟」では、何と12歳の小学生役!相手役の門脇麦が12歳の小学生で、“男の子”というのもまたすごいけれど…。

わたしは真悟
【4K】わたしは真悟

見る前、いや見始めたあたりまでは、さすがに12歳の小学生には見えないでしょう…と正直思ってしまうが、「大人になりたくない」と願う少女の“愛”“苦難”“葛藤”を、顔を蒸気させ、息を切らし、鬼気迫る芝居で魅せられると、気づけば目に映っているのは12歳の少女・高畑充希。楳図かずおワールドを、躍動感あふれるダンスと誌的な歌で見事に表現した、作品自体の力もそれを後押ししている。そしてソロの歌声はもちろん、門脇麦とのハーモニーがまた、聴きほれてしまう「美しさ」なのだ。

まとめ

出演した作品で、確実に存在感を残していく女優・高畑充希、25歳。「他の作品ではどんな高畑充希を見せてくれるのだろう」と期待させてくれるのが、女優として最大の魅力だと思う。とりあえずすでに、カホコの成長と共に、高畑充希の今後の活躍にワクワクしている人が続出しているはず!

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