2017.10.17火曜日

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コラムcolumn

男たちの熱いドラマに燃える! 池井戸潤原作の実写作品は期待しかない!

陸王
「陸王」
10月15日(日)より、毎週日曜夜9時~TBSで放送

「半沢直樹」や「下町ロケット」などドラマは軒並みヒット、2018年には初の映画「空飛ぶタイヤ」も公開されるなど、実写化作品に今最も注目が集まっている小説家・池井戸潤。役所広司主演で連続ドラマ化される「陸王」(10月15日放送開始)も、製作が発表された直後から「期待しかない!」という声もあるなど、話題を集めています。それだけの信頼を獲得するに至った、過去の人気ドラマを振り返ります。

「半沢直樹」から続く日曜劇場×池井戸潤の新作「陸王」はヒット確実!?

“日曜劇場”というTBSの伝統的なドラマ枠で、池井戸潤原作、役所広司主演によるドラマ「陸王」が始まります。創業100年以上の老舗足袋業者が、会社存続を賭けてランニングシューズ“陸王”の開発に挑む様子を描く企業再生ストーリー。

役所広司演じる主人公の長男役に山﨑賢人、“陸王”開発の最重要人物の一人である陸上競技部員役に竹内涼真と、旬な若手俳優の共演も世の女子をざわつかせています。 原作者も「主演の役所広司さんはじめ、役者のみなさんの演技と、駅伝シーンなど、ドラマならではの演出を楽しみにしています」とコメントを寄せていますが、この作品、視聴者にとっても否応なく期待が高まってしまうのです。

なぜなら、この“日曜劇場”では、池井戸潤の小説を原作とした名作ドラマが、続けて生み出されているから。

その始まりとなるのが、池井戸潤の名が広く知られるきっかけとなった作品で、最終回に視聴率40%超えを記録したモンスタードラマ「半沢直樹」(2013年)。 流行語となった「倍返し」は、当時そこかしこで使われていましたよね。

原作は、『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』という“半沢直樹シリーズ”のうちの2作。 バブル期に大手銀行に入行した半沢直樹が、銀行内外の敵に屈することなく反撃する様が、とにかく痛快な作品です。 最終回の結末が議論を呼び、続編となる小説『ロスジェネの逆襲』の売り上げが伸びたと言うから、影響力がすごい。

ルーズヴェルト・ゲーム
ルーズヴェルト・ゲーム 全9話 【TBSオンデマンド】
©TBS

「半沢直樹」に続く第2弾が、同名小説を基にした「ルーズヴェルト・ゲーム」(2014年)です。 主人公は、中堅精密機器メーカー・青島製作所の社長、細川充(唐沢寿明)。 倒産の危機を迎えた会社と共に、廃部の危機を迎えている社会人野球部の存続のため奮闘し、奇跡を起こそうとする男たちの物語です。 唐沢寿明、江口洋介、山﨑努、香川照之といった名俳優たちの芝居によって、深みのあるドラマが繰り広げられています。 福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督の息子である工藤阿須加が、野球部のピッチャーを演じている点でも注目を集めました。ちなみに野球経験はなく、今回の役にあたって、工藤監督からフォームなどを教わったそうです。

下町ロケット
下町ロケット 全10話【TBSオンデマンド】
© TBS

そして、「人々の希望を繋ぐ爽快な作品」と評される、池井戸潤の直木賞受賞作を実写化したのが「下町ロケット」(2015年)です。 舞台となるのは、下町の工場。 元宇宙科学開発機構の研究員で、現在は工場で経営者をしている佃航平(阿部寛)が、幾多の困難を乗り越えながら会社を守りつつ、ロケットエンジンの開発という自身の夢もあきらめずに追い続ける、感動のヒューマンドラマです。 主演の阿部寛や杉良太郎、吉川晃司といった濃いぃ面子から、土屋太鳳、山崎育三郎、竹内涼真といった今をときめくフレッシュな顔ぶれまで、キャストの豪華さが目を引きます。 また本作は、ドラマの放送直前に新聞にて連載が開始された書き下ろしパート『下町ロケット2』と連動して、本編の後半パートが描かれる、つまり小説の連載と連続ドラマが同時進行するという異色の試みがなされました。 これには原作者も「夏に書き始めた本が、こんなに早く映像化されること、その事自体が奇跡だと思います」とコメントしています(放送は10~12月)。

このように、日曜劇場で描かれる池井戸潤作品はどれも、大切なものを守るため、あきらめず困難に立ち向かう男たちのドラマが、胸を熱くしてくれます。 そして毎回クライマックスかのような盛り上がりをみせ、悪党を成敗する時代劇のような勧善懲悪な展開から痛快なフィナーレを迎える、まさにエンターテイメントの真骨頂。 日曜の夜にスカッとした気分にさせてくれて、翌日からの活力になっていたという人も少なからずいたはずです。 「陸王」もその系譜を引き継いでくれるはず!と、期待してしまうのも納得でしょう!

女性主人公の銀行モノや、異色作「民王」などジャンルが幅広い!

元銀行マンという経歴を持つ池井戸潤。 その経験を活かし、半沢直樹シリーズをはじめ、銀行を舞台にした作品を多く執筆しています。

3月のライオン
花咲舞が黙ってない(第1シリーズ) 全10話【日テレオンデマンド】
© NTV

2014年と2015年に放送された連続ドラマ「花咲舞が黙ってない」もそんな“銀行モノ”の1つ。 池井戸作品にはめずらしく、女性を主人公にした花咲舞シリーズ(『不祥事』『銀行総務特命』ほか)が原作になっており、女優の杏が連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013年)の直後に本作の主演を務めました。 優秀なテラー(窓口係)だった銀行員・花咲舞が、問題を起こした支店に赴き、解決を図る“臨店”に異動になり、コンビを組むベテラン行員・相馬健(上川隆也)と共に事件を解決していくオフィスストーリー。 業務の性質上、訪れる支店で煙たがられる2人ですが、相手が誰であろうと「お言葉を返すようですが!」と決め台詞を繰り出し、おかまいなしに立ち向かう花咲舞。 その姿は清々しくも痛快で、見ていて勇気をもらえます。 先述の4作品が男の密度が高い重厚なドラマだっただけに、女性が主人公の本作はより華やかさが際立ちます。 続編の放送時には、「前作では毎回、花咲舞のきっぷのいい啖呵を楽しみに拝見させていただきました」と原作者もコメントしています。

3月のライオン
民王 全8話
© 池井戸潤「民王」/テレビ朝日

金融、企業再生、政治など、幅広いジャンルにまたがる池井戸作品の中でも、ひときわ異彩を放っている作品があります。 それが、遠藤憲一と菅田将暉のダブル主演でドラマ化された「民王」(2015年)です。 池井戸自身「いつも真面目なものばかり書いていると、たまにどうでもいいものを書きたくなるのです」と語る、この作品。 コワモテな総理大臣の父と女子力が高いおバカな大学生の息子の、心と体が入れ替わってしまうという、ファンタジックな政治エンターテイメントです。 キュートな遠藤、豪快な菅田、主演2人の振り切ったコミカルな芝居と、随所に盛り込まれた小ネタが、ドタバタのコメディーを大いに盛り上げます。 高橋一生演じる総理の秘書・貝原の、無表情な愛あるドSキャラも女性たちを夢中にさせ、高橋一生がブレイクするきっかけに。 連続ドラマの放送終了からわずか7か月後に、その後を描いたスペシャルドラマ「民王スペシャル~新たなる陰謀~」と、貝原を主役にした「民王スピンオフ~恋する総裁選~」が放送されたことからも、人気のほどがうかがえます。

まとめ

理不尽に貶められていた主人公たちが最後には形勢逆転する、そんなストーリー展開はドラマチックで、それでいて人間がしっかりと描かれているので、池井戸作品は映像に向いているんですよね。見始めると、次も次もと、時間を忘れて一気に見てしまうので、寝不足に注意です!

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