2018.01.02火曜日

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コラムcolumn

芝居、笑顔、色気…。「俳優 高橋一生」のすべてが、世の女性たちを狂わせる

「嘘を愛する女」
「嘘を愛する女」
2018年1月20日全国東宝系にてロードショー 配給:東宝
©2018「嘘を愛する女」製作委員会

長澤まさみと高橋一生の共演で話題を集める映画「嘘を愛する女」が1月20日に公開。“2017年の顔”と言っても過言ではないほど、映画にドラマにと、破竹の勢いで活躍した高橋一生。2018年も本作を皮切りに、その勢いは止まらなそうです!

長澤まさみとの共演作にはじまり、2018年も高橋一生が大活躍!

研究医の恋人・小出桔平(高橋一生)と同棲5年目を迎えていた、キャリアウーマンの由加利(長澤まさみ)。ある日突然、桔平がくも膜下出血で昏睡状態に陥ったことで、小出桔平という名前も職業も偽りであったと判明します。 騙され続けていたショックによって、順調だった生活すべてが揺らぎ始める由加利は、私立探偵・海原(吉田鋼太郎)に依頼し、彼の秘密を追うことに。そしてたどり着いた彼の正体とは…?

「嘘を愛する女」は、“夫は誰だった?”という見出しが衝撃的な、実在の新聞記事(内縁の妻が病気になった夫の素性を調べたら、名前もすべて嘘だったという事件)に着想を得たというミステリアスなラブストーリー。

本作で恋人同士を演じている長澤まさみと高橋一生といえば、2013年の舞台「ライクドロシー」や、「dTV」のCM(一緒の撮影はなかったそうですが)などで共演していますが、映画での共演は“セカチュー”こと「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)以来。 セカチューでは、長澤まさみが演じる女子高生・亜紀の恋の相手は、森山未來演じる朔太郎で、高橋一生は2人の恋の進展を後押しする同級生・龍之介を演じていました。

そんな縁のある2人が「嘘を愛する女」で作り出す、恋人同士の自然な空気感がとにかく素敵! 酔って帰ってきた彼女を寝室へ運んであげたり(しかもメイクを落とすように助言するところがリアル!)、裸でいちゃいちゃしたり、「こんな高橋一生が見たかった!」と、世の女性たちが盛り上がることでしょう。 ただ、幸せな日々も嘘の上に成り立っていたことになるので、物語としては切ないんですよね。

また2月3日からは、高橋一生が主演を務め、俳優・斎藤工が“齊藤工”名義でメガホンを取った、長編初監督作品「blank13」が公開されます。 実話をもとに、13年前に失踪した父の死と、家族の心の動きを追った作品。 葬儀当日、参列者が父のエピソードを語ることで少しずつ真実が明らかになり、徐々に埋まっていく空白の13年間。 次男・コウジを演じる高橋一生が、言葉少なに、父に対する揺れる心情を繊細に表現しています。

そのほか、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」(2000年)、「ハンドク!!!」(2001年)に続き、長瀬智也と3度目の共演を果たす映画「空飛ぶタイヤ」(6月15日公開)も控えています。池井戸潤原作作品への出演も、ドラマ「鉄の骨」「民王」に続き3度目です!

「民王」でのブレイクを経て、見直される高橋一生の過去作品

【テレ朝動画】民王スピンオフ~恋する総裁選~
【テレ朝動画】民王スピンオフ~恋する総裁選~
©池井戸潤「民王」/テレビ朝日

デビューは10歳、現在37歳の高橋一生。 彼が今、これほどまでに注目を集めるきっかけとなったのは、おなじみのドラマ「民王」(テレビ朝日・2015年)で演じていた、総理の公設第一秘書・貝原役。 ドSなツッコミを繰り出す貝原は多くの女性人気を獲得し、のちに貝原を主役にしたスペシャルドラマ「民王スピンオフ~恋する総裁選~」(テレビ朝日・2016年)とネット配信ドラマ「民王 番外編 秘書貝原と6人の怪しい客」(2016年)が生まれました。 就寝シーンの、パジャマ+ナイトキャップ+アイマスク姿にやられた女子も多いことでしょう。かわいすぎました。

そして、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)、朝ドラ「わろてんか」(NHK)、月9ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ)と、名だたるドラマ枠で存在感を発揮した2017年。 特に「おんな城主 直虎」の、故郷・井伊谷を守るため最後まで嫌われ者として生き抜くことを選んだ小野政次という役は、視聴者に鮮烈な記憶を残しました。第33回「嫌われ政次の一生」で迎える政次の最期は衝撃的すぎて、筆者もまんまと“政次ロス”です。

30年目前という芸歴ですから、ブレイク前から数多くの話題作に出演している高橋一生。 改めて過去の作品を掘り起こしてみると、当時はそれとは気づかなかったものが、「あれもこれも高橋一生だったんだ!」と驚かされます。

前述した「世界の中心で、愛をさけぶ」もそうですが、「あれも高橋一生だった」の典型例といえば、スタジオジブリのアニメ「耳をすませば」(1995年)の天沢聖司役でしょう。 今でこそ低音ボイスが魅力の彼ですが、声変わり直前のフレッシュな声で展開する青春恋愛ストーリーに、ムズキュン必至です。

そうやって過去の作品が見直され、新たな目に触れる機会が生まれるのはいいですよね。 声だけじゃないフレッシュさを堪能したいなら、「デトロイト・メタル・シティ」(2008年)もチェックを。 カジヒデキをモチーフにした佐治(サジ)くんというキャラクターを演じた高橋一生が、タンバリン片手に渋谷系のポップソングを歌うなんて、レアでしょう。首をかしげる姿、走り方と、とにかくキュートで、歌もうまいんです。

ちなみに声といえば、「THIS IS US 36歳、これから シーズン1」(2016年)で海外ドラマの吹き替えに初挑戦しています。 担当しているケヴィンという役の職業が役者なだけに、「わかる」と共感しっぱなしだったとインタビューで語っているので、どんなところに共感したんだろうと想像してみるのも楽しいですよ。

笑顔か声かそれとも色気か!? 俳優・高橋一生が持つ、真の魅力とは?

カルテット
カルテット
© TBS
3月のライオン【後編】
3月のライオン【後編】
© 2017映画「3月のライオン」製作委員会

端正な顔立ち、くしゃっとした笑顔、低音ボイス、全身から漂う大人の色気、憂いのある瞳などなど……持って生まれた素材も、女性を魅了する要素がたっぷり。 しかし俳優・高橋一生の魅力といえば、何者にもなり得るナチュラルな芝居と、フラットな印象でありながらも強烈に残る存在感でしょう。 セリフ回しはもちろんですが、ふとした表情や目の動き、佇まいなどを総動員した芝居は、「その人がそこにいる」説得力を生み出しています。

そんな高橋一生のあらゆる魅力を楽しめる作品の1つが、ドラマ「カルテット」(TBS 2017年)です。 松たか子、満島ひかり、松田龍平、そして高橋一生が織りなすテンポのいい会話劇がとにかく楽しく、とりとめのない会話が伏線となって回収される脚本の秀逸さが、多くのファンを生みました。 高橋一生が演じている家森というキャラクターは、強すぎるこだわりを持ち、理屈っぽくて少々面倒くさい男。でも、なぜだか無性に愛おしい。 それは、さりげない表情から、秘めた恋愛感情やありあまる父性を感じられるから。また、一人舞台のように畳みかけるセリフも、リズムに乗っているように心地いいのです。

また、神木隆之介演じる高校生棋士・桐山零の成長を描いた映画「3月のライオン【前編】・【後編】」(2017年)では、少ない登場シーンの中でもきっちり存在感を残しています。 演じているのは、零が学校で唯一心を許している林田先生。零が大会を勝ち進んだことに興奮していた先生が、途中で零の様子がおかしいと気づいた時、一瞬にして目の色が変わったところに役者のすごさを見ました。

ちなみに、筆者の個人的なオススメは、ドラマ「プリンセスメゾン」(NHK 2016年)。 家を買うことを目標に生きる26歳の独身女性・沼越幸(森川葵)を主人公に、彼女を取り巻く人々の優しさ、温かさが交錯する、最高にほっこりできるドラマです。 高橋一生が演じる大手不動産会社の社員・伊達は、有能、真面目、冷静沈着。完璧さゆえ、人を寄せ付けない雰囲気を持っていましたが、幸のひたむきさに触れるうちに人間味がだだ漏れし始めるんです。特に、水が怖くてボート乗り場に近づくこともできない姿がチャーミングすぎ! 不動産会社の派遣スタッフ・要(陽月華)とのテンポのいい掛け合いも、ずっと見ていたくなるほど楽しいんです。 そして、声を震わせながら過去の負い目と向き合い、それを乗り越えたあとに部屋で1人、フジファブリックの「茜色の夕日」(選曲も最高!)を口ずさむシーンには、グッと引き込まれます。

演じるというより、その人として生きていると思えるほど、高橋一生の芝居には人間味を感じます。だからか、彼が演じるキャラクターは誰もがどこか愛おしく、描かれていない背景にまで思いを巡らせたくなるんです。

まとめ

紹介しきれなかったなかでも、「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリービング ビューティ」(2017年)、「シン・ゴジラ」(2016年)などの映画や、ドラマ「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」(2016年)などなど、オススメの高橋一生はどれだろう?と考えるとキリがなくなります。見るたびに、新しい引きだしが開かれていくような、大げさではなく無限の才能すら感じさせてくれます。これからもいろいろな高橋一生に出会えるのが楽しみですね!

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