2018.04.27金曜日

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コラムcolumn

顔も芝居もスター性があふれて止まらない! 今、日本映画界に俳優・吉沢亮の風が吹いている

ママレード・ボーイ
「ママレード・ボーイ」
2018年4月27日(金)全国ロードショー 配給:ワーナー・ブラザース映画
© 吉住渉/集英社 ©2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会

2017年は「銀魂」や「斉木楠雄のΨ難」など話題作に多数出演し、2018年の公開作品でも発表されているだけで7本に出演するなど、今最も見逃せない若手俳優・吉沢亮。“国宝級”“彫刻”と評されるほど美しい顔を持ちながら、意外にも初の正統派イケメン役に挑んだ「ママレード・ボーイ」が4月27日から公開!

桜井日奈子&吉沢亮のW主演で、伝説のコミックを実写化

1992年から1995年にかけて「りぼん」(集英社)で連載された、累計発行1000万部を超える伝説的少女コミック「ママレード・ボーイ」。時代設定を現代に置き換え、「ストロボ・エッジ」(2015年)や「オオカミ少女と黒王子」(2016年)などで知られる廣木隆一監督の手によって実写映画化されます。

お互いの両親がお互いのパートナーを交換して再婚&同居、という設定が当時斬新であった本作。そんな両親に振り回され、ひとつ屋根の下で暮らすことになるのが、同い年の高校生、光希(みき)と遊(ゆう)です。お互いを知るうちに惹かれ合うも、ある秘密によって引き裂かれてしまう、2人の恋の行方が描かれます。

W主演で光希と遊を演じるのは、“岡山の奇跡”と注目を集めた桜井日奈子と、話題作への出演が続く吉沢亮という、フレッシュな組み合わせ。子供たちを翻弄するぶっ飛んだ両親役として、中山美穂、檀れい、谷原章介、筒井道隆という錚々たるキャストが、若い2人の脇を固めています。

キャストについて特に注目を集めているのが、甘いルックス、頭脳明晰、スポーツ万能、という少女マンガの王道モテ男子・遊に扮する吉沢亮。人気の高いキャラクターなだけに、キャスティングに対して賛否渦巻くこともありそうなもの。しかし、若手随一の美形俳優なだけに期待の声は高く、金髪姿のビジュアルが解禁された瞬間からは、SNSで“吉沢遊”というワードが飛び交うほど、ハマリっぷりが絶賛されています。

また、表面的には人当たりの良さを見せながら、人知れず思いを抱えている遊は、物語の展開に応じてさまざまな感情の変化を見せる、複雑なキャラクター。

爽やかなビジュアルはもちろん、そんな遊の細かな心の動きを表現する彼の芝居を見て、「吉沢亮が活躍するこの時代だからこそ実写化できたんだ」と納得せざるを得ません!

過去の少女マンガ原作では、意外にも王道イケメンにあらず

オオカミ少女と黒王子
オオカミ少女と黒王子
© 八田鮎子/集英社 © 2016映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会

これまでも少女マンガの実写化作品には参加していますが、意外にも、あれだけの顔面を全力で使った正統派イケメン役は今回が初めてだという吉沢亮。

廣木監督の作品「オオカミ少女と黒王子」で演じていた、ヒロイン・エリカ(二階堂ふみ)に思いを寄せる日下部という役は、クラスメイトに“幽霊”と呼ばれるほど目立たない男子でした。(メガネを取るとイケメン、というパターンではありましたが)

優しいけれどネガティブでおとなしく、人とのコミュニケーションが不得意なキャラクターを、話し方や仕草で繊細に再現しています。白いマフラーを巻いて、リュックサックの肩ベルトをギュッと握って走る姿は、絶妙な垢ぬけなさを作り込んでいるのが分かります。相当かわいらしい感じに仕上がっていますけど。

逆に、2014年の「アオハライド」で演じていた小湊は、明るくてお調子者の、ムードメーカー的なキャラクターでした。過去に囚われ、心を開いてくれない親友・洸(東出昌大)に対して、まっすぐに思いをぶつける姿はまぶしくて、作品の清涼剤的な存在になっています。文化祭のシーンで見せる、キュートなメイド服姿も目に焼き付いています。

吉沢亮の存在を世に知らしめた、飛躍の2017年

すでに公開された「悪と仮面のルール」、「リバーズ・エッジ」、「レオン」を含め、2018年の公開映画において、7本の出演が発表されている俳優・吉沢亮。

中でも、人気コミック原作、福士蒼汰主演の映画「BLEACH」(7月20日公開)は、「仮面ライダーフォーゼ」(テレビ朝日・2012年)の福士(フォーゼ)×吉沢(メテオ)の再共演が見られる!と、歓喜の声が上がっています。

「仮面ライダーフォーゼ」以降も、数々のテレビドラマ、映画、舞台に出演してきましたが、大きな飛躍の年となったのは2017年。5本の映画に出演し、どの作品でも強烈かつ、異なる色のインパクトを残しています。

トモダチゲーム (ドラマ版)
トモダチゲーム (ドラマ版)
© 山口ミコト・佐藤友生/講談社 © 2017年「トモダチゲーム」製作委員会

“彫刻”のようなあの整った顔が狂気をはらむと、どうなるのか?表情の芝居に魅せられるのが、同名漫画をテレビドラマ&劇場版2作品で実写化した「トモダチゲーム」、「トモダチゲーム 劇場版」、「トモダチゲーム 劇場版FINAL」(すべて2017年)の3部作。

高校の仲良しグループが、高額の借金返済を賭けた“トモダチゲーム”に挑む様をシリアスに描いたこのシリーズで、吉沢亮はゲームの鍵を握る主人公・友一を演じています。両親のいない貧乏学生の友一は、普段は友達思いの優しい性格ですが、ゲームで勝つためには手段を選ばない非情な面を見せます。

優しい笑顔が消え、長い前髪の間から見える目が座り、口角をキュッと吊り上げる冷たい笑顔、相手を責め立てる“ゲス顔”は、狂気をはらみまくっています。細かい表情の変化が重要となる作品のため、アップで顔をとらえることが多く、一瞬一瞬の表情や細かいところまで、研ぎ澄まして演じていることがよくわかります。

そして後半になり、壮絶な過去と向き合う友一を体現した芝居は、役のバックボーンがにじみ出ているようで、ちょっと鳥肌が立ちますよ。

銀魂
銀魂
© 空知英秋/集英社 © 2017 映画「銀魂」製作委員会

人気に火が付いたのは、2017年の大ヒット映画「銀魂」(2017年)での真選組一番隊隊長・沖田総悟役。原作漫画でも特に人気のキャラクターですが、ビジュアルのシンクロ率が高く、江戸っ子口調のドSキャラも見事にハマり、“神キャスティング”と話題を呼びました。登場シーンでは、カブトムシの着ぐるみをかぶっていても真顔、巨大なバズーカをぶっ放しても真顔、という感情のなさそうな沖田の再現具合が最高。

映画とは違う、沖田のさまざまな感情を見ることができるのが「銀魂-ミツバ篇-」。沖田の姉・ミツバ(北乃きい)を軸に、悲恋や姉弟の愛など、人間味のある切ないエピソードが描かれた配信ドラマです。本作では、姉に対して甘えるようにはしゃぐ姿や、真選組の近藤(中村勘九郎)、土方(柳楽優弥)に対して感情をあらわにする緊迫のシーンが登場しています。吉沢の剣道二段の腕前を垣間見られる、土方と沖田が道場で剣を交わすシーンも見逃せません。

まだ出演者は小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、佐藤二朗しか正式発表されていませんが、続編「銀魂2(仮)」(8月17日公開)でまた沖田が見られることを、期待して待ちましょう。

そして意外なことに、イベントなどで自ら「一番のハマリ役」と発言していたのが、「斉木楠雄のΨ難」(2017年)。山﨑賢人がコメディー映画に初主演したことが話題になりましたが、同時に、吉沢亮のハジけっぷりも絶賛されました。

吉沢演じる海藤瞬は、自分がコードネーム“漆黒の翼”として謎の組織と戦っている、と思い込んでいる、いわゆる“中二病”。主人公・斉木楠雄を巻き込み、謎の言葉を吐いたり、謎のポーズを決めるといった残念キャラを、実にイキイキと楽しそうに演じています。確かにハマリ役かも。

芸術品のような顔立ちは吉沢亮の大きな武器ですが、幅広い役柄や内面に深く踏み込んだ難しい役もこなす芝居のうまさも、彼の最強の武器。今後、国民的な俳優となるべくスター性は、十分すぎるほど備えています。2017年は吉沢亮の飛躍の年、と書きましたが、多くの人が吉沢亮という才能を知ることができた年、とも言えますね。

まとめ

そのほか控えている作品に、「猫は抱くもの」(6月23日公開)、「あのコの、トリコ。」(2018年公開)などがありますが、作品が公開されるごとに、吉沢亮の人気がますます高まっていくことは確実。今のうちにしっかり見ておいて、その時が来たら「ようやく吉沢亮の時代が来たか」ってどや顔で言えるようにしておきましょう。

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