2018.08.16木曜日

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コラムcolumn

山田孝之×菅田将暉のバディって最強すぎる! 良作ドラマが生まれるヒントは“まさかの共演”にあり!?

dele
金曜ナイトドラマ「dele(ディーリー)」2018年7月27日スタート
テレビ朝日系 毎週金曜夜11時15分~放送
※一部地域では放送時間が異なります

2018年7月期の注目ドラマ、山田孝之と菅田将暉(すだ・まさき)の豪華共演が実現した「dele(ディーリー)」が、いまテレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠で放送中です。この2人の名前が並ぶだけで、鑑賞意欲をかき立てられるに十分。新たな名作ドラマ誕生の予感です!

豪華タッグで描く、“デジタル遺品”を巡る一話完結ドラマ

山田孝之&菅田将暉のW主演…、「新作映画か?」と見まがう字面ですが、この2人の共演を贅沢にも毎週テレビで見られるのが「dele」。タイトルは“削除”を意味する校正用語で、死者のパソコンやスマホに残された“デジタル遺品”をテーマにした一話完結型ドラマです。

「ストレイヤーズ・クロニクル」や「真夜中の五分前」などが映画化されている人気作家・本多孝好が、完全オリジナルドラマの原案と脚本に初挑戦した本作。本多と共に、直木賞作家の金城一紀、映画監督でもある瀧本智行ら多彩な作家陣も脚本を担当し、各話濃密なドラマが紡がれます。

山田と菅田が演じるのは、車椅子生活を送るフリーのプログラマー・坂上圭司(山田)と、坂上の仕事を手伝うことになる何でも屋の真柴祐太郎(菅田)という、山田、菅田それぞれに当て書きされたキャラクター。坂上が立ち上げた会社「dele. LIFE」で働く2人の仕事は、依頼人の死後に遺留データを内密に消すこと。しかし任務のたびにさまざまな問題に巻き込まれ、依頼人の人生や隠された真相をひも解かざるを得ない状況に追い込まれていきます。

これまでの山田と菅田の共演作といえば、映画「闇金ウシジマくん Part2」(2014年)、ドラマ「勇者ヨシヒコと導かれし七人」(テレビ東京・2016年)の1話、映画「何者」(2016年)、そして山田は声のみの出演ですが映画「銀魂」(2017年)も。

今回W主演で本格タッグを組む菅田に対し、山田は「菅田くんとは過去3回共演しましたが、いつかガッツリ共演してみたいと思っていたので、今回の設定はとても嬉しく思いました。まさか連続ドラマで実現するとは予想外でしたが」とコメント。

視聴者にとってはうれしい“まさか”ですね!

映画で見たいくらい! 豪華俳優同士の掛け合いにハマる

「あぶない刑事」「相棒」「踊る大捜査線」など、いつの時代も様々なバディものが人気を集める中、ここ最近におけるまさかの組み合わせの作品といえば、浅野忠信と神木隆之介が共演した「刑事ゆがみ」(フジテレビ・2017年)。だらしなくて適当な性格、違法捜査もいとわず独特な推理力で事件を解決していく弓神(浅野)と、正義感と上昇志向が高く、弓神に振り回されてしまう羽生(神木)がバディを組む刑事ドラマです。

世代もタイプも違う実力派2人のタッグは驚きでしたが、1話の冒頭から最高の組み合わせだと確信できます。いいかげんな弓神に対して羽生が鋭くツッこんだり、逆に強烈なツッコミを返されたり、この2人の掛け合いがとにかく面白い。お約束になっている羽生の“童貞イジリ”と絡めて、他局で同クールに放送していたドラマ「オトナ高校」(テレビ朝日・2017年)のネタをぶっこんだり、遊び心にあふれた演出もネットを沸かせました(その後、「オトナ高校」からネタ返しもありました)。

ちなみに、浅野忠信の連続ドラマ初主演作、アメリカのハードボイルド小説をドラマ化した「ロング・グッドバイ」(NHK・2014年)も重厚で見ごたえありです。浅野演じる私立探偵・増沢磐二が、殺人の容疑をかけられた親友の無実を信じて事件を追うのですが、この親友・保を演じた綾野剛との絡みが最高なので見てください。2人ともハマリ役!

ウクライナ発のドラマをリメイクした「スニッファー 嗅覚捜査官」(NHK・2016年)は、阿部寛×香川照之という、顔も存在感も濃いぃベテラン俳優2人が共演。阿部寛演じる華岡は、驚異的な嗅覚を使って事件を解決へ導くコンサルタント、香川照之はそんな華岡のお守り役を任されるも振り回されっぱなしの刑事を演じています。コメディセンスが冴えわたり続ける2人の掛け合いはさすがで、いくらでも見ていられます。

そして、池松壮亮とリリー・フランキー、今の映画界に欠かせない2人がドラマでタッグを組んだのが「銀と金」(テレビ東京・2017年)。何億、何十億、何百億という巨額の金を賭けた緊張感張り詰める心理戦は、安定した演技力があってこそ、最後まで引き込ませてくれました。

最初に覚えた違和感を覆された男×女のタッグ

男性×女性の組み合わせで、見た後にいい意味で予想を裏切ってくれた作品を紹介します。

まずは、警視庁総務部総務課・動植物管理係という架空の部署を舞台に、動物の生態から事件を解決していくコメディー・ミステリー「警視庁いきもの係」(フジテレビ・2017年)。初共演の渡部篤郎と橋本環奈が、元捜査一課の鬼刑事と動物マニアの新米巡査という異色バディに扮しています。キャリアも年齢も差がある2人がバディ!?と思いましたが、これがすごくイイ。作品自体は事件の謎を解くミステリーが軸にはなっていますが、おやじギャグあり、女装あり、パロディありと、コメディー演出の振り切りっぷりが本作はとにかく魅力。渡部篤郎の渋さと橋本環奈の透明感のギャップ、2人のコミカルなやり取りも、ユニークな作品世界に溶け込んでいます。

ユニークといえば、往年のアニメを実写ドラマ化した「ど根性ガエル」(日本テレビ・2015年)も斬新でした。ひろし(松山ケンイチ)のTシャツに張り付いた平面ガエル・ピョン吉の“声”に満島ひかり、という予想外で贅沢な起用は、結果、さすがの演技力に脱帽です。

わにとかげぎす
わにとかげぎす
© TBS © 古谷実/講談社

マンガ「行け!稲中卓球部」や「ヒミズ」などで知られる古谷実原作のドラマ「わにとかげぎす」(TBS・2017年)は、そもそも有田哲平(くりぃむしちゅー)が主演という時点で意表をついていますが、相手役もふるっています。有田が演じる主人公は、38歳のしょぼくれた警備員・富岡。そんな富岡にひとめぼれする美女・羽田を演じているのが本田翼。異色キャスティングと思いきや、覇気を奪われたような有田=富岡も、美人だけど少々エキセントリックな本田=羽田も、両者驚きのハマリよう。富岡に夢中な羽田がとてつもなくかわいくて、大変なトラブルに巻き込まれていく2人ですが、全力で応援したくなりますよ。

まとめ

ドラマの良し悪しは当然役者だけでは決まりませんが、自分が好きな役者同士、あるいは思いもよらぬ役者同士の共演は、「見てみようかな」という最初の一歩を後押ししてくれます。7月クールは「dele」のほかにも、「高嶺の花」(日本テレビ)の石原さとみ×峯田和伸、「義母と娘のブルース」(TBS)の綾瀬はるか×竹野内豊など、気になる初共演が多いんですよね。

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