2018.08.31金曜日

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コラムcolumn

“爽やか”はデフォルト。演技の幅がますます広がる俳優・竹内涼真は、これから無双状態に!?

竹内涼真
「センセイ君主」配給:東宝 大ヒット上映中
© 2018 「センセイ君主」製作委員会 ©幸田もも子/集英社

2017年にドラマ「ひよっこ」などでブレイクし、2018年に入ってからもドラマ「ブラックペアン」への出演、サッカーW杯のスペシャルサポーターなど、ますます活躍がめざましい俳優・竹内涼真(たけうち・りょうま)。初のラブコメ主演作「センセイ君主」(8月1日公開)で見られる新たな竹内涼真に、女性たちはときめくご準備を!

竹内涼真が冷徹なイケメン教師を演じたラブコメディ

映画「ヒロイン失格」(2015年)の原作者・幸田もも子の人気コミックを実写映画化した「センセイ君主」。“キミスイ”こと映画「君の膵臓をたべたい」(2017年)を興収35億円超の大ヒットに導いた月川翔監督が、キミスイの感動から一転して、ポップでハイテンションなラブコメディを手掛けています。

メインキャラクターは、イケメンだけど冷徹な数学教師・弘光由貴(竹内涼真)と、そんな弘光先生に恋してしまった、パワフルでちょっぴりおバカな女子高生・佐丸あゆは(浜辺美波)。「先生をおとしてみせます」と大胆宣言するあゆはに対し、弘光はおもしろがって「俺をおとしてみなよ」と挑発。ここから、あゆはの恋の猛アタックが始まります!

教師と生徒の恋愛が描かれながらも、鑑賞後に心を占めるのは、ヒロインの突き抜けたバイタリティや明るさ、真っ直ぐさがもたらすハッピー感。“キミスイ”での病を抱えたヒロイン役が記憶に新しい浜辺美波が、そのイメージを軽々と打ち壊す、変顔あり、モノマネあり、パロディありの見事なコメディエンヌぶりで笑わせてくれます。

そんな弾けた浜辺美波を受け止め、絶妙なかけ合いを見せているのが、弘光先生を演じている竹内涼真。本作は竹内にとって、ラブコメ映画初主演であり初の教師役。さらには、冷徹でヒネクレ者というキャラクターも今までのイメージになく新鮮です。冷徹とはいえ、内面はとにかく数学大好き、真面目、人付き合いが苦手、という個性がじわじわと見えて来る様を繊細に演じているので、見ているコチラもまんまと恋に落ちてしまいます。ふいに見せる笑顔とか、雨の中での“ジャケット傘”とか、胸キュンシーンが自然と盛り込まれているので、不意打ちでときめかされちゃいますよ!

爽やかイケメン俳優の代名詞、竹内涼真

仮面ライダードライブ スペシャルイベント 特殊状況下事件捜査ファイル Case.1 なぜゴールデンウィークの新高輪は熱いのか
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©2014 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
青空エール
青空エール
© 2016 映画「青空エール」製作委員会 © 河原和音/集英社
帝一の國
帝一の國
© 2017フジテレビジョン 集英社 東宝 © 古屋兎丸/集英社

185㎝の長身に、鍛え上げられた肉体。幼さの残る顔を崩す、あどけない笑顔。5歳からサッカーを始め、高校時代「東京ヴェルディユース」にも所属していた実力を持つスポーツマン。あらゆる“爽やか”の要素が標準装備されている俳優・竹内涼真。

バラエティ番組などで芸人と全力でコラボしたり歌を披露したり、イベント出演時にみせるサービス精神など、作品以外の場所で垣間見える明るくオープンな人柄も、女性をキュンキュンさせています。映画「帝一の國」(2017年)の舞台挨拶では、竹内演じる大鷹弾という役の爽やかさを菅田将暉ら共演者にいじられ、思わず自らも“爽やか百貨店”と称していましたが(言葉のセレクトもスゴイ)、そのまま竹内涼真自身にも当てはまりますよね。

そんな竹内涼真の芸能界入りは、雑誌のモデルオーディションでグランプリを獲得した2013年。サッカーに打ち込んでいた頃のネガティブ思考をやめ、意識的にポジティブ思考に変えていったとたびたびインタビューで語っています。そのおかげか、翌2014年には「仮面ライダーを演じたい」という幼い頃からの夢を叶え、「仮面ライダードライブ」(テレビ朝日・2014~2015年)の主演をオーディションで勝ち取ります。

バイクではなく車に乗るというのが話題になった「仮面ライダードライブ」は、主人公・泊進ノ介の職業が刑事というのも新鮮。おかげでスーツ姿のフレッシュな竹内涼真をたっぷり堪能できます。歌が得意だという竹内が、仮面ライダーチェイサー役の上遠野太洸、仮面ライダーマッハ役の稲葉友と歌う「Spinning Wheel」が劇中で流れる回もあるので、耳をすませましょう。

少女マンガを実写化した青春映画「青空エール」(2016年)での、甲子園を目指す高校球児・山田大介という役は、特に爽やかさがほとばしっているのでオススメです。サッカー少年だった竹内にとって野球は初挑戦だったそうですが、3か月の練習を経て、作品の中できちんと高校球児になっていたのはさすがスポーツマン。また、この山田大介というキャラクター、筆者が原作を読んだ時から「現実には絶対にいないだろう」と思っていたほど、純粋で真っ直ぐで優しい男子。そんな大介をあんなに自然に演じられるとは…と本気でびっくりしました。

大介もいいですが、個人的に印象的だったのは、ドラマ「時をかける少女」(日本テレビ・2016年)で演じた吾朗役でした。いわずもがな、原作はこれまで何度も映像化されている、筒井康隆のSF作品。タイムリープ能力を手に入れた主人公・未羽(黒島結菜)と、未来から来た翔平(菊池風磨)との三角関係に悩む吾朗(竹内涼真)。未羽をずっと思い続ける吾朗のせつなさを繊細な演技でみせていて、毎回祈るように応援してしまいました。

そして先ほど少し紹介した、同名マンガが原作の映画「帝一の國」では、爽やかさがおもしろいことになっています。共演は、主演の菅田将暉をはじめ野村周平、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大など若手人気俳優ぞろい。どんな汚い手を使うことも辞さない赤場帝一(菅田将暉)をはじめ、生徒会長選挙を巡る濃すぎるキャラたちの中、竹内演じる大鷹弾は、人望が厚く、正義を貫く爽やかイケメン。東郷菊馬(野村周平)が言う「少女マンガの実写化みてーなやつだな」というセリフがまさにそれ。強烈すぎるキャラたちと微妙にかみ合わない空気感が、世界観が独特な本作の中でおもしろさになっています。

2017年、「ひよっこ」からのドラマ連投で竹内涼真がブレイク

「仮面ライダードライブ」以降、次々と話題作で存在感を残し、着々と人気を獲得していきましたが、「帝一の國」が公開された2017年は、竹内涼真にとってまさに本格ブレイクの年。

そのきっかけとなった作品が、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」です。大企業の御曹司であり、ヒロイン・みね子(有村架純)の恋の相手となる大学生・島谷純一郎を演じた竹内。ここでも持ち前の爽やかさは健在ですが、品の良さや少し影のある雰囲気もまとったキャラクターを魅力的に演じ、幅広い世代の女性たちを夢中にさせました。そのためストーリーの展開上、途中で一度いなくなってしまった時は、多くの視聴者が“島谷ロス”に。

過保護のカホコ
過保護のカホコ
©NTV
陸王
陸王
©TBS

しかし、同時期に放送していたドラマ「過保護のカホコ」(日本テレビ・2017年)の麦野初役は、島谷ロスを解消してくれるほどの破壊力がありました。過保護に育てられすぎた主人公・カホコ(高畑充希)に、辛辣な言葉を浴びせる大学生・初。同じ大学生でも、「ひよっこ」の島谷とはまったく異なるキャラクターで、そのギャップがまた楽しい。初が次第にカホコの行動に心動かされていくのが筆者も毎回楽しみで、特に男らしい宣言をした第5話、大号泣しながらカホコへの思いを語った第8話など、コチラの想像の上を行く初に、心をわしづかみにされます。

そして“カホコロス”を吹き飛ばすように、次のクールのドラマ「陸王」(TBS・2017年)で、竹内は物語のキーパーソンとなる陸上選手・茂木役をオーディションで勝ち取り熱演。脚の故障に苦しめられ、もがき苦しみながらも這い上がろうとする姿は、真に迫っていてグッときます。竹内涼真が流す涙は、感情があふれているのがわかるので、もらい泣きを誘うんですよね。

こうして並べてみると、爽やかさがベースにありつつ、演じる役柄は多彩で、演技の幅をどんどん広げていることがわかります。2018年もすでにさまざまな方面で活躍を見せていますが、雑誌の表紙で、約2か月間のトレーニングで作り上げた精悍な肉体を披露し、これまでにない色気にファンはドギマギさせたのが印象的。ブレイクを経て、真価が問われるこれからの竹内涼真は、一体どんな新しい表情を見せてくれるのか、期待しちゃいますね。

まとめ

仮面ライダーの夢、朝ドラに出演する夢と、1つ1つ着実に夢を叶えてきた竹内涼真。次はどんな夢を叶えて、大きくなっていくのかしら…って、息子や兄弟、友達、親戚のような気持ちで応援したくなる、そんな親近感がわいてしまうのも、“爽やか”デフォルト俳優・竹内涼真の魅力ですね。

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