2018.09.21金曜日

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コラムcolumn

ついに「くまのプーさん」も仲間入り! 実写化されるディズニーの魔法の世界が現代の大人たちに響く!

「コーヒーが冷めないうちに」
「プーと大人になった僕」 9月14日(金)全国ロードショー 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2018 Disney Enterprises, Inc.

世界的人気キャラクター「くまのプーさん」を初めて実写化した映画「プーと大人になった僕」が9月14日から公開。昨年は「美女と野獣」が大ヒットし、今後も続々と公開を控えているディズニー・アニメーションの実写化作品。圧巻の映像技術で再現されるディズニーの魔法に、大人もかかっちゃいましょう!

忙しい現代人に今必要なのは、プーと森の仲間たち

プーと大人になった僕
©2018 Disney Enterprises, Inc.

作・A.A.ミルン、絵・E.H.シェパードによる児童書をもとに、ディズニーによって多数のアニメーション作品が作られている「くまのプーさん」。作品を見たことがない人でも、プーさんというキャラクターは誰もが知っていますよね。そんなプーさんを初めて実写化したのが、映画「プーと大人になった僕」です。

本作の原題は「Christopher Robin」。少年時代に“100エーカーの森”で親友のプーや仲間たちとかけがえのない日々を過ごし、大人になった現在は妻と娘とロンドンで暮らすクリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)が主人公です。

楽観的でいつもハチミツのことばかり考えているプー。そして心優しいけれど臆病な子ブタのピグレット、陽気でお調子者なトラのティガー、おっとりとして少し悲観的なロバのイーヨーなどなど、どこか “人間味”あふれる森の仲間たち。少年クリストファー・ロビンは、純朴でとぼけた彼らを、いつも優しく助けるヒーローでした。(「プーのおばかさん(Silly old bear.)」という愛のある口癖がかわいいんです)

「100歳になっても絶対に忘れない」。そう言っていたクリストファー・ロビンも、つらい経験を経て大人になり、仕事に追われる忙しい毎日。そんな彼が、数十年ぶりにプーや森の仲間たちと再会したことで、人生にとって本当に大切なものに気付いていきます。

プーと大人になった僕
©2018 Disney Enterprises, Inc.

少年時代の懐かしい思い出との再会、そしてかつての仲間たちとの大冒険という、シンプルなストーリーだからこそ、人生に大切なものを問うメッセージは、忙しい日々を過ごす人にストレートに響きます。筆者も、すでに何度も見返したくなる一作になりました。

そして何より、プーのかわいさがたまりません。抱き心地のよさそうなふわふわボディにつぶらな瞳、そして大好きなハチミツを夢中で食べたり、ある物に頭がはまってしまったり(プーはいろんなものにはまりやすい)…低く見積もっても全シーンかわいい! 大人のクリストファー・ロビンが、プーを小脇に抱えて歩くギャップもイイです。見たら、誰もが自分だけのプーを欲しくなっちゃうはず。

現代でも共感できる! 強く美しいディズニープリンセス

美女と野獣
美女と野獣
© 2018 Disney

「プーと大人になった僕」以降も、「ダンボ」、「アラジン」、「ライオン・キング」(すべて原題、2019年全米公開予定)など、ディズニー・アニメーションの次なる実写化が続々と発表されています。

ディズニーの夢あふれるファンタジックな世界観に、映像化するテクノロジーが追いついた証拠かと思いますが、実写版「美女と野獣」(2017年)の大ヒットもその流れを後押ししたのではないでしょうか。日本でも2017年の興行収入No.1を記録しました。

魔女の呪いで野獣の姿に変えられた王子と美しい女性・ベルとの、真実の愛を描いた不朽の名作アニメーション「美女と野獣」(1991年)。実写版ではディズニー音楽の巨匠アラン・メンケンによる楽曲の数々と、驚異の映像美で、アニメーションの世界観を忠実に再現。その上で3つの新曲を加えて新たな観点とキャラクターの内面描写をプラスし、より観客を作品世界に引き込んでいます。また、ディズニープリンセスの中でも、とりわけ聡明で勇敢、自立した心を持つベルは、現代の女性にとっても憧れる存在。演じるエマ・ワトソンの愛らしさ、聡明さが見事に重なり、生み出されたベルはため息が出るほど最高です。

シンデレラ
シンデレラ
© 2018 Disney

そしてディズニープリンセスの代表格といえばシンデレラ。継母とその娘たちに虐げられていた女性が、魔法の力を借りて王子とめでたしめでたし…というおなじみの“シンデレラストーリー”を忠実に映像化した実写版「シンデレラ」(2015年)は多くの女性に支持されました。

フェアリー・ゴッドマザーが、母の形見のドレスを美しいブルーのドレスに、カボチャを馬車に変え、シンデレラにガラスの靴を履かせる魔法のシーンは、実写ならではの映像的な楽しさを感じさせてくれます。一方で、新たなヒロイン像も本作の魅力。王子はなぜシンデレラにひかれたのか? シンデレラはなぜ舞踏会に行きたがったのか? 優しさと勇気をもって自ら運命を切り開くシンデレラの姿は、現代の観客も納得できるヒロインに変化。王子も父親との関係や内面が掘り下げられ、心から応援したくなるカップルになっています。

視点を移し、月日を超える。アプローチを変えた実写作品

「美女と野獣」「シンデレラ」のように、多少のアレンジは加えながらも忠実に実写化する作品があれば、おなじみの作品やキャラクターたちを再構築し、新たな物語を作り出す実写作品もあります。

アリス・イン・ワンダーランド
アリス・イン・ワンダーランド
© 2018 Disney

例えば、「プーと大人になった僕」と同様に、アニメーションの後の時代を舞台にした作品でいえば、映画「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)。アニメーションの「ふしぎの国のアリス」(1951年)ではまだ少女のアリスが、「アリス・イン・ワンダーランド」では19歳のアリスがワンダーランドで冒険を繰り広げます。「チャーリーとチョコレート工場」(2005年)や「ダーク・シャドウ」(2012年)で知られるティム・バートン監督×ジョニー・デップ(マッドハッター役)のタッグによるダークな世界観が、ワンダーランドの奇想天外なキャラクターたちとマッチし、まさに抜群の組み合わせ。ちなみに、続編の「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」(2016年)はさらに3年後が舞台になっています。

マレフィセント
マレフィセント
© 2018 Disney

また、おなじみの物語をヴィラン(悪役)の視点から描いて大ヒットし、続編も決まっているのが、アンジェリーナ・ジョリー主演の「マレフィセント」(2014年)。主人公のマレフィセントは、「眠れる森の美女」(1959年)でオーロラ姫に呪いをかけてしまう邪悪な妖精です。「眠れる森の美女」では巨大なドラゴンにまで変身する恐ろしい存在ですが、「マレフィセント」では彼女がなぜ呪いをかけるに至ったのか、悲しい秘密が描かれます。

ヴィランで言えば、エマ・ストーン主演で、「101匹わんちゃん」(1961年)のクルエラを主人公にした映画も製作が発表されています。クルエラとは、ダルメシアンの子犬の毛皮でコートを作ろうとたくらむ、強烈な悪女キャラクター。1996年の実写映画「101」、2000年の続編「102」で、名女優グレン・クローズが恐ろしくもどこか憎めないクルエラを怪演しているので、こちらを先にチェックしてみては。

イントゥ・ザ・ウッズ
イントゥ・ザ・ウッズ
© 2018 Disney

メリル・ストリープやジョニー・デップが出演するミュージカル映画「イントゥ・ザ・ウッズ」(2014年)もユニークです。ディズニーのアニメーション作品にもなっているシンデレラ、ラプンツェルのほか、赤ずきんや「ジャックと豆の木」のジャックなど、おとぎ話の主人公たちの“その後”が描かれます。ちょっぴりダークでほろ苦いストーリーと共に、魔女を演じたメリル・ストリープの迫力&歌唱力にとにかく圧倒される一作です。

おとぎの国(アニメーション)のプリンセスが、現実世界(実写)に現れたらどうなるか? 映画「魔法にかけられて」(2007年)では、その答えを遊び心たっぷりに教えてくれます。ヒロインのジゼル(エイミー・アダムス)は、あらゆるディズニープリンセスを彷彿とさせるキャラクター。動物のお友達に掃除や身支度を手伝ってもらったり、歩きながら突然歌い出したり、ディズニーのアニメーション作品でもたびたび見られる微笑ましい光景が、現実のNYでやるととんでもないことに…。パロディで楽しませながら、最後はしっかりとときめかせてくれるのがさすがです。

まとめ

実写とアニメーションが融合した「ピートとドラゴン」(1977年)のリメイク作品「ピートと秘密の友達」(2016年)や、1967年の同名アニメーションを実写化した「ジャングル・ブック」(2016年)など、最新の映像技術だからこそできた作品もまだまだあります。アニメーションと実写、見比べればよりディズニーの魔法の世界にハマれますよ。

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