2018.11.12月曜日

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コラムcolumn

さみしさを感じる秋の夜長は、映画の中のロマンチックで不思議な夜の世界へ

スポーツの秋ですね。スポーツをする? 観戦する? あるいは映画の中のスポーツで熱くなってみるのはいかがでしょう? 真剣勝負のスポーツにはドラマがつきもので、おのずと多くの映画作品が生まれています。そんな中から、ここ1年で公開されたスポーツ×青春系の邦画のオススメを、紹介します!

スポーツを通してきらめいた、学生時代の青春

高校の部活、大学のサークル、その響きだけで“ザ・青春”ですよね。まさに青春まっしぐらな若者たちの姿から、前向きなパワーをもらいましょう!

なぎなたに挑む乃木坂46メンバーが美しい「あさひなぐ」

あさひなぐ
© 2017 映画「あさひなぐ」製作委員会 © 2011 こざき亜衣/小学館

まずは、心が洗われるキラッキラな青春映画、「あさひなぐ」(2017年)から紹介。乃木坂46を起用し、こざき亜衣の同名漫画を映画化&舞台化するプロジェクトの映画版で、主人公・旭役の西野七瀬ほか、桜井玲香、松村沙友理、白石麻衣、伊藤万理華といったメンバーが出演しています。

あさひ(主人公の旭)+薙(な)ぐ、というタイトルからも分かるように、題材となっているスポーツは、“なぎなた”。渋いですよね。劇中のセリフを借りて説明すると、「薙刀(なぎなた)とは、日本に古来から伝わる武器の一つです。 武家に嫁ぐ女子のたしなみであり、やまとなでしこの強さを体現する由緒ある競技」です。

物語は、強くて美しい真春先輩(白石麻衣)に憧れ、なぎなた部に入部した旭(西野七瀬)が、ひたむきになぎなたと向き合い成長していく姿が描かれる王道展開。しかしアイドルを起用していながらも、彼女たちの美しい顔が防具で隠れてしまうことなどお構いなしに、日々の練習、合宿での特訓、そして試合に次ぐ試合と、全編通してとにかくなぎなた!なぎなた!なぎなた!のオンパレード。そのかいあって、薙刀を手にする彼女たちの凛とした美しさ、熱さ、競技としての魅力がビシビシと伝わってきます。

そして、彼女たちが作り出す空気感をどんな時でもぶち壊す(それが楽しい)、なぎなた部顧問の小林役・中村倫也の、突き抜けたコメディ演技には笑わされます。

あさひなぐ


ビデオ番号:46221
視聴料金:[購入]2700円(税込)・[レンタル]540円(税込)/48時間

後輩男子×先輩女子、弓道場で「一礼して、キス」

一礼して、キス
© 加賀やっこ・小学館/「一礼して、キス」製作委員会

なぎなた同様、渋めな印象の競技である“弓道”をモチーフにした映画が「一礼して、キス」(2017年)。高校の弓道部を舞台に、後輩男子と振り回される先輩女子の関係を描いた、青春ラブストーリーです。

「俺はずっと見てましたよ、先輩のこと。この人エロいなーって」「もっとちゃんと俺のものになってよ。もっと俺のことだけを好きになってよ」……などなど、先輩女子・杏(池田エライザ)への愛が強すぎるあまり、そんな殺し文句を連発する後輩男子・三神(中尾暢樹)。一人残って練習する杏を、背後からこっそり見つめていたりと、若干ホラー風味なところが少女漫画原作としては珍しくて面白いところ。しまいには杏の射形を覚えこみ、その射で試合に挑むという形で愛を表現。青春と言ってもフレッシュさとは違い、若者ならではの不安定さ、危うさが現れていてイイ。

三神の愛情は偏執的とも思えるほどですが、神聖な弓道場という場所や道着姿もあってか、妙に色気があり、ゾクゾク。杏が引き込まれてしまうのはよくわかります。

一礼して、キス


ビデオ番号:80004
視聴料金:[レンタル]540円(税込)/48時間

土屋太鳳&間宮祥太朗コンビが最高すぎる「トリガール!」

トリガール!
© 2017 「トリガール!」製作委員会

映画「トリガール!」(2017年)の題材は、鳥人間コンテストに挑む、大学の人力飛行サークル。もはやスポーツ競技ではないですが、エアロバイクやロードバイクを使った過酷なトレーニングの様子、仲間と息を合わせていく過程など、描かれるのはまさに“スポ根”ということで紹介させていただきます。

思ったことをすぐ口に出してしまう毒舌な主人公・ゆきな(土屋太鳳)と、コワモテキャラだがメンタル最弱な坂場先輩(間宮祥太朗)。特にやりたいこともなく、流されるままに生きてきた2人ですが、ささいなきっかけから二人乗り人力飛行機のパイロットとしてペアを組むことになり、がむしゃらにトレーニングに取り組みます。坂場のセリフに「人ってほんとささいなきっかけで変わるよな」とありますが、大人になるにつれ、ほんとそれ実感しますよね。

ロードバイクを猛スピードで走らせる疾走感、がむしゃら感も見ていて気持ちがいいですが、それよりなにより楽しいのは、2人の罵り合い。顔を合わせれば子供のケンカのような悪口の応酬が始まってしまうのですが、入る隙のないほど息の合ったテンポのいい掛け合いは、2人がベストコンビであることの現れ。ゲームセンターでのダンスバトルも必見です。

トリガール!


ビデオ番号:07820
視聴料金:[レンタル]540円(税込)/48時間

大人だって、青春はまだまだこれから!

青春は学生や若者の特権ではなく、いくつであろうとスポーツとの出合いによって青春を楽しめるのです。しかし、大人が初めてのスポーツに取り組もうとするのってどんな時? 人生に挫折し、孤独を感じていた大人たちの、新たな青春に熱くなりましょう。

ボクシングでつながる2人の男の物語「あゝ、荒野 前篇・後篇」

あゝ、荒野 前篇・後篇
© 2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ

演劇、映画、文学とマルチに活躍した寺山修司の長編小説を、東京オリンピック後の2021年を舞台に移して映画化した、前・後篇合わせて305分にも及ぶ大作「あゝ、荒野」(2017年)。

母に捨てられた過去を持つ少年院上がりの新次(菅田将暉)と、吃音、赤面対人恐怖症で、父親の虐待から逃れてきた建二(ヤン・イクチュン)。見た目も性格もまったく違う、接点のなかった2人を結び付けたのが、ボクシング。共にプロボクサーを目指しながら、深い絆と友情を結んでいく2人の姿は微笑ましいですが、次第にその関係にも変化が訪れます。

刺激的な描写も多い本作において、何より衝撃的なのが、後篇で描かれる、新次VS因縁の相手・裕二(山田裕貴)、新次VS建二によるボクシングシーン。プロボクサー役として鍛え上げた肉体は見事な説得力で、まさに死闘とも呼べるバトルをドキュメンタリーのようなリアルさで繰り広げています。

クライマックスは息をするのも忘れるほど見入ってしまうので、鑑賞後はまさに頭の芯をガーンと殴られたようにクラクラ。305分という長尺にひるむ必要なし、あっという間に感じますよ。

あゝ、荒野 前篇・後篇


ビデオ番号:前篇 80460・ 後篇 80461
視聴料金:前篇[購入]2700円(税込)・後篇[購入]2700円(税込)

ガッキー&瑛太が卓球のミックスダブルスに挑む「ミックス。」

ミックス。
© 2017『ミックス。』製作委員会

スポーツ×青春×大人というキーワードで絞ってみても、「あゝ、荒野」のようにハードな作品もあれば、「ミックス。」のようにポップな作品もある。こういうふり幅を楽しめるのも映画ならではですよね。

ということで最後に紹介する映画は、新垣結衣と瑛太のW主演による、キュートなロマンティックコメディ「ミックス。」(2017年)です。卓球の男女混合(ミックス)ダブルスを通じて描かれるのは、不器用で欠点だらけの人々の恋模様と人生の再生物語。ドラマ「リーガルハイ」シリーズ(フジテレビ・2012~2014年)、「コンフィデンスマンJP」(同・2018年)で知られる脚本家・古沢良太のオリジナル作品とあって、クスッと笑えてじんわり感動できる、そのバランス感がなんとも心地いい。

スポーツものの醍醐味といえば特訓シーンですが、個性的なキャラが対戦相手になったり、意外な2人が最強のコーチになったり、熱く楽しく高揚させてくれます。石川佳純選手や水谷隼選手、伊藤美誠選手など、実在の卓球選手が登場するところも、卓球ファンにはたまらないのでは。

ミックス。


ビデオ番号:46222
視聴料金:[購入]2700円(税込)

まとめ

もちろん、自身が体を動かしてスポーツを楽しむのは、健康にもいいしステキなこと。でも、映画の中のスポーツで心を動かされる、そんな“スポーツの秋”の過ごし方だっていいですよね。

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