2018.12.26水曜日

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コラムcolumn

ディズニーが「くるみ割り人形」を映画化! カラフルな映画でめくるめく夢の世界へ!

母さんがどんなに僕を嫌いでも
「くるみ割り人形と秘密の王国」
2018年11月30日(金)全国公開 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

「美女と野獣」や「アリス・イン・ワンダーランド」のように、圧巻の色彩美でファンタジックな世界を描く、ディズニーの実写映画最新作「くるみ割り人形と秘密の王国」が11月30日公開。合わせて、映画ならではのカラフルな世界観を楽しめる4作品も紹介します!

幻想的な“秘密の王国”や華やかな衣装にときめく!

くるみ割り人形と秘密の王国
©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

ドイツで生まれた童話を原作に、チャイコフスキー作曲のバレエ演目としても名高い「くるみ割り人形」の物語を、ディズニーが絢爛たる映像表現で実写映画化したファンタジー大作「くるみ割り人形と秘密の王国」。

主人公は、愛する母を亡くし心を閉ざしてしまった少女クララ(マッケンジー・フォイ)。クリスマス・イブの夜に迷い込んだ“秘密の王国”で、危機に瀕した王国を守るための冒険を繰り広げます。

秘密の王国を構成するのは、雪や氷が輝く“雪の国”、色とりどりの花と緑に囲まれた“花の国”、キャンディやマシュマロでできた“お菓子の国”、そして遊園地やサーカスの残骸で荒れ果てた“第4の国”、の4つの国。荒廃した第4の国だけは不気味な雰囲気が漂うものの、映像化された美しく幻想的な王国の世界に目を奪われます。

また、アカデミー賞衣裳デザイン賞に2度輝いたジェニー・ビーヴァンが手がける華やかなドレスの数々が、ステキ。特に素晴らしいのは、キーラ・ナイトレイ演じる“お菓子の国”の統治者シュガー・プラム。砂糖の結晶のようにきらめくドレスが綿菓子でできたふわふわの髪と相まって、とにかくかわいい!

映像の美しさだけでなく、クララを秘密の王国へ導くドロッセルマイヤーにモーガン・フリーマン、秘密の王国の脅威となる“第4の国”の統治者マザー・ジンジャーにヘレン・ミレンといった、俳優陣も豪華です。ミスティ・コープランドとセルゲイ・ポルーニンという、超一流ダンサーによるバレエシークエンスにもときめかされます。

映画を時にポップに、時に情熱的に染める色彩美

極彩色やパステルカラーなど現実離れした色彩美は、見る者を一気に夢のような作品世界へ誘う魔力があります。ミステリーやラブストーリー、ドキュメンタリーなど、さまざまなジャンルから色彩の世界を楽しめる作品を集めました。

「グランド・ブダペスト・ホテル」:絵本を開いているような、かわいらしさ!

グランド・ブダペスト・ホテル
©2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

まずは、第64回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)や、第87回アカデミー賞で美術賞をはじめ4部門を受賞した、映画「グランド・ブダペスト・ホテル」(2014年)から。「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001年)など、独特の世界観や映像美で映画ファンを夢中にさせているウェス・アンダーソン監督の作品で、本作でもその魅力が炸裂。

舞台の中心となる山々を背にたたずむピンク色のホテルをはじめ、真っ赤なエレベーター内、オレンジ色の登山列車、カラフルなスイーツなどなど、まるで絵本を開いているようなかわいらしい映像世界が広がっています。さらにそれを、真正面や真横、真上からとらえるアングルが多用され、どのシーンも絵画のように美しく、カットが変わるたびにキャプチャーしたくなります。

そんなスイートな色彩の映像でありながら、物語は決して甘くありません。究極のおもてなしを信条とするグランド・ブダペスト・ホテルのコンシェルジュ、グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)が、お得意様の伯爵夫人の殺害容疑をかけられ、愛弟子であるロビーボーイ、ゼロ(トニー・レヴォロリ)と共に逃避行を繰り広げるミステリー。謎に満ちたスリリングな展開では残虐なシーンも登場しますが、メイン2人の掛け合いの妙やカラフルな映像の楽しさもあって、不思議と笑えてほっこりするのです。

グランド・ブダペスト・ホテル

グランド・ブダペスト・ホテル(字幕・吹替)


ビデオ番号:19543<字幕版>/ 71717<吹替版>
視聴料金:[購入]1,620円(税込)

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」:ポップな景色の中の厳しい現実

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
© 2017 FLORIDA PROJECT 2016, LLC.

パステルカラーが彩るポップな映像と、シビアな物語とのギャップという意味では、映画「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(2017年)も同じ。

舞台となるのは、“世界最大の夢の国”フロリダ・ディズニー・ワールドのほど近くにある安モーテル。ピンクやパープルに塗られたモーテルや、鮮やかなブルーの空、照り付ける太陽と、映る景色はまぶしいほどに明るい。しかし、そんな世界の中で描かれるのは、夢の国とは程遠い環境で暮らす、6歳の少女ムーニー(ブルックリン・キンバリー・プリンス)と母ヘイリー(ブリア・ヴィネイト)の生活です。

無職のシングルマザーであるヘイリーは過酷な現実に苦しむも、ムーニーやモーテルの子どもたちは、カラフルな景色に似合う、笑顔と冒険にあふれた日々を送っています。モーテルにかかる虹や、花火、お店に並ぶ色とりどりの商品にはしゃぐ姿の、なんとかわいいこと(エグイこともやっていますが…)。しかし、やがて子供たちの日々にも現実の厳しさが押し寄せてきて、追い込まれた子供たちはどうするのか……というラストは言えませんけど、とてつもなく心に残るので、ぜひ見てほしい!

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法


ビデオ番号:01289
視聴料金:[レンタル]540円(税込)/48時間 [購入]2,700円(税込)

「YARN 人生を彩る糸」:糸に魅せられたアーティストたち

YARN 人生を彩る糸
© Compass Films Production 2016

ドキュメンタリー映画にも、とびきりカラフルな一作が。それが、クラフト・アートにまつわる北欧アイスランド発の映画「YARN 人生を彩る糸」(2016年)。糸(YARN・ヤーン)を紡ぎ、編み、表現する4組のアーティストの活動を追っています。

例えば、かぎ針編みアーティストのオレクは、全身タイツならぬ全身ニット(!)の集団と街を練り歩くなど、ユニークなスタイルでニットのアート性を表現します。映画の中で、遭遇した女性が恐れおののくナイスリアクションをしていますが、全身ニット集団、インパクトがスゴイです。

また、テキスタイル・アーティストの堀内紀子が世界中で作り続けているのは、子供たちの想像力を刺激するカラフルなネットの遊具。国営昭和記念公園にある堀内紀子作の「虹のハンモック」を、筆者も子供時代に体験したことがあったので、個人的に感慨深いものがありました。

そのほか、かぎ針編みのカラフルなニットでゲリラ的に街を彩るヤーン・グラフィティ・アーティストの女性ティナや、白い糸だけで構成された舞台で超絶パフォーマンスを行うサーカス・シルクールの姿が映されます。

「編み物は手芸ではなくアートだ!」という、アーティストたちの信念や情熱が燃えているかのように色鮮やかな作品の数々。編み物に対して持っていた固定概念をきっと覆されますよ。

YARN 人生を彩る糸

YARN 人生を彩る糸


ビデオ番号:02337
視聴料金:[レンタル]540円(税込)/72時間 [購入]2,700円(税込)

「今夜、ロマンス劇場で」:カラフルに色づいていく恋模様

今夜、ロマンス劇場で
©2018 フジテレビジョン ホリプロ 電通 KDDI

最後は、ロマンチックな日本映画「今夜、ロマンス劇場で」(2018年)を紹介。綾瀬はるかと坂口健太郎の初共演で描くファンタジックなラブストーリーで、色が重要なキーワードになっています。

坂口健太郎が演じるのは、映画監督になることを夢見ながら、助監督として忙しい日々を送る青年・健司。映画館・ロマンス劇場の閉館後に、古いモノクロ映画を見るのが日課で、その映画に登場するお姫様・美雪(綾瀬はるか)に思いを寄せています。そしてある夜、奇跡が起こり、映画から飛び出した美雪が健司の目の前に! 同居生活が始まり、同じ時間を過ごすうちに2人はひかれ合っていきます。

自身の体もモノクロであり、モノクロの世界しか知らない美雪にとっては、映画館のカラフルなロビーも、色とりどりのドロップも、きれいな花も、緑色に輝くホタルも、あらゆる“色”が新鮮。美雪をさまざまな場所に案内する健司にとっても、美雪と見る景色は色鮮やかに映り、2人の日々はカラフルに色づいていきます。美雪が着るドレスや、1960年という時代設定に合ったクラシカルな衣装もかわいいんです。

ちなみにその後、人の温もりに触れると消えてしまうという美雪の秘密が明かされ、物語は切ない展開へと進んでいきます。大切な人と見る景色の美しさ、相手に触れることができるという当たり前の幸せを、改めて感じることができる、素敵なラブストーリーですよ。

今夜、ロマンス劇場で

今夜、ロマンス劇場で


ビデオ番号:51690
視聴料金:[レンタル]540円(税込)/48時間 [購入]2,700円(税込)

まとめ

少し前の作品にはなりますが、色鮮やかな作風で知られる写真家・蜷川実花の初監督作品「さくらん」(2007年)や、2作目「ヘルタースケルター」(2012年)の色彩美あふれる映像も有名ですね。豪華絢爛なパーティーシーンが印象的な「華麗なるギャツビー」(2013年)では、ゴージャスすぎる映像に酔いそうなほど。まるで絵画のように、じっと鑑賞したくなるお気に入りシーンを見つけてみてください。

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