2018.12.26水曜日

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コラムcolumn

罪なほどかわいく、憂いもまとい、地味にもなれる。“俳優”北村匠海の表現力に魅せられる!

春待つ僕ら
「春待つ僕ら」
2018年12月14日(金)全国ロードショー 配給:ワーナー・ブラザース映画
©あなしん/講談社 ©2018 映画『春待つ僕ら』製作委員会

土屋太鳳と北村匠海の7年ぶりの共演や、旬キャストの集結が話題の青春映画「春待つ僕ら」が12月14日から公開。北村匠海といえば、映画「君の膵臓をたべたい」では観客を泣かせ、ドラマ「隣の家族は青く見える」ではかわいさで女子を悶絶させた、今最もブレイクに近い俳優&アーティスト。見ているコチラの心を揺さぶって来る“俳優”北村匠海、注目必至です!

土屋太鳳や北村匠海ら旬キャストで描く“バスケ×友情×恋”

春待つ僕ら
©あなしん/講談社 ©2018 映画『春待つ僕ら』製作委員会
春待つ僕ら
©あなしん/講談社 ©2018 映画『春待つ僕ら』製作委員会

映画「ROOKIES-卒業-」(2009年)の平川雄一朗監督が、同名少女コミックを基に手がけた新たな青春映画「春待つ僕ら」。土屋太鳳や北村匠海、小関裕太、磯村勇斗、杉野遥亮、稲葉友といったフレッシュな若手俳優が集結していることでも話題を呼んでいます。

物語の主人公は、脱“ぼっち”を目指して高校に入学するも、なかなかクラスになじめない美月(土屋太鳳)。そんな美月の日常を変えたのは、“バスケ部イケメン四天王”として校内で人気の4人、永久(とわ、北村匠海)、恭介(磯村勇斗)、竜二(杉野遥亮)、瑠衣(稲葉友)との出会い。美月は、一見チャラい4人の、バスケや仲間たちへのまっすぐな思いを知り、心を許していきます。中でも、いつも自分を気にかけてくれる無口だけど優しい永久にひかれ始め、お互い気になる存在に…。その一方で、美月は幼なじみでアメリカ帰りの天才バスケ選手・亜哉(小関裕太)と再会します。

本作のキーワードは、バスケ、友情、恋。“四天王”を演じた4人のキャストは全員バスケ経験者なだけあり、白熱のバスケシーンは臨場感をもって描写。全国大会を目指して共に戦う4人の友情も胸を熱くさせてくれます。そして、美月、永久、亜哉の三角関係。美月と亜哉の関係が気になってしまう永久の表情、混雑した電車で密着する美月と永久、そして永久が美月の頭に手を優しく乗せる仕草などなど、北村匠海好きにはたまらないシーン満載なのでお楽しみに。さらにエンディングでは、土屋太鳳と北村匠海によるユニット「TAOTAK」による主題歌「Anniversary」が流れるので、歌声まで聞けちゃいます。

ちなみに、土屋太鳳と北村匠海といえば、カルト的な人気を誇り、映画化もされたドラマ「鈴木先生」(2011年)を思い出す人も多いのでは。長谷川博己演じる鈴木先生が特別視する生徒、小川蘇美を演じたのが土屋太鳳。北村匠海はといえば、ドラマを見た人なら“げりみそ事件”(詳細は差し控えますが、給食のカレーというキーワードで察してもらえるかと)を起こした出水くんと言えばわかりますよね。2人の初々しい姿は、作品の面白さも含め、見ておいて損はありません。

緻密な演技力で泣かせに来る、北村匠海の凄み”

君の膵臓をたべたい
君の膵臓をたべたい
©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社

1997年生まれ、現在21歳の北村匠海。「ダイブ!!」(2008年)で映画初出演を果たし、2013年にはダンスロックバンド「DISH//」のボーカル&ギターとしてメジャーデビュー。俳優、アーティストとして活躍していますが、多くの人に“俳優”北村匠海の存在を強烈に印象付けたのが、浜辺美波とW主演を務めた大ヒット映画、“キミスイ”こと「君の膵臓をたべたい」(2017年)でしょう。本作の演技が評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。

演じたのは、クラスの人気者・桜良(浜辺美波)が膵臓の病で余命わずかだと知ったことをきっかけに、彼女と距離を縮めていくクラス一地味な“僕”。他人に興味がなく、感情を表に出さない僕が、奔放な桜良と関わる中で見せていくわずかな感情の動きを、繊細に表現しています。そうして丁寧に“僕”が描かれていくからこそ、終盤、押し殺してきた感情があふれ出てしまうシーンは、見ている方もたまらず泣いちゃうんです。

ちなみに、“僕”の12年後を演じているのが、北村とは縁のある俳優・小栗旬。北村は、映画「TAJOMARU」(2009年)では小栗の役の幼少期を演じ、小栗旬の初監督映画「シュアリー・サムデイ」(2010年)にも出演、そして「信長協奏曲」でも共演しています。子役時代から時を経て、自身の主演映画で再びビッグな先輩と同じ役を演じられるなんて、感慨深いですよね。

恋と嘘
恋と嘘
©2017「恋と嘘」製作委員会 ©ムサヲ/講談社

さて、“キミスイ”と同じように北村匠海の演技に泣かされてしまうこと必至なのが、映画「恋と嘘」(2017年)。地味な“僕”とは違って、こちらで演じた優翔は、通りすがりの女子に噂されるほどのイケメン。あの甘いマスクなら当然ですけど、この優翔という役、顔だけでなくハートもイケメンなんです。物語は、政府が国民の遺伝子情報を分析し、最良の結婚相手を通知するというファンタジックな世界。その“政府通知”を心待ちにしている主人公・葵(森川葵)に、ひそかに思いを寄せる幼なじみが優翔(北村匠海)です。優柔不断で抜けている葵の性格をすべて理解し、常に彼女を思い、助け、喜ばすことを考えている、最高に優しい男なんです。そんな優翔が意を決して告白するも、直後に葵の政府通知のパートナー・蒼佑(佐藤寛太)が登場。この時の優翔の、瞬時に状況を飲み込み、葵を応援するモードに切り替える一瞬の表情(喉ぼとけの動きも注目)が切ない! ありがちな胸キュンシーンではなく、さりげない表情や仕草、行動でキュンとさせたり、切ない気持ちにさせたり、確かな演技力があってこその表現に引き込まれます。

勝手にふるえてろ
勝手にふるえてろ
©2017 映画「勝手にふるえてろ」製作委員会

同年に公開された映画「勝手にふるえてろ」(2017年)では、またガラリと印象が変わります。24年間彼氏がいたことがない主人公・ヨシカ(松岡茉優)が、中学時代から片思いし続ける相手、イチを演じたのが北村匠海。ヨシカから見たイチは、同級生たちからいじられる人気者でしたが、実際にはなかなか屈折した性格のキャラクター。久しぶりに再会を果たし、2人きりで話すシーンでは、このイチが映画の展開をひっくり返すような“爆弾”を投下するのですが、ここの“嫌な感じ”がうまくて、ヨシカを思って胸が痛くなるほど。ちなみに、本作でも出てくる“君”という単語に、“キミスイ”との(勝手な)リンクを感じられるので、両方見ておいた方が楽しいですよ。さらにちなみに、松岡茉優とも「鈴木先生」でクラスメイトとして共演しています。「鈴木先生」のキャスト、今見ると超豪華ですね。

あやしい彼女
あやしい彼女
©2016「あやカノ」製作委員会 ©2014CJ E&M CORPORATION

そして映画「あやしい彼女」(2016年)では、珍しいコメディ演技や、アーティストの顔も見ることができます。73歳の女性・カツ(倍賞美津子)が、ひょんなことから20歳の姿(多部未華子)に若返り、人生を取り戻そうとする物語で、北村が演じているのはカツの孫でバンドマンの翼。若返った祖母の歌声にほれ込み、バンドのボーカルに迎えることになるのですが、バンドの方向性を完全に間違っていた頃の、白塗りメイクでヘビメタを歌うシーンは笑えます。でも、さすがアーティストなだけあって、実際に演奏を行っているバンドシーンは聞きごたえがあり、作品にグッと引き込んでくれます。そして完全に個人的なオススメですが、祖母(とは知りませんが)をボーカルに誘うシーン、泣きまねをバラした時の表情がかわいすぎるので必見です。

まとめ

紹介しきれませんが、まだまだオススメの北村匠海作品はたくさん。「DISH//」として登場(第9話)しているドラマ「僕たちがやりました」(関西テレビ・2017年)もなかなかレアなのでぜひ。今後も、1月期のドラマ「グッドワイフ」(TBS)や、映画「十二人の死にたい子どもたち」(2019年1月25日公開)、そして“キミスイ”と同じ月川翔監督がメガホンを撮る映画「君は月夜に光り輝く」(2019年3月15日公開)、映画「影踏み」(2019年公開)と、出演作品が続々!

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