2018.12.26水曜日

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コラムcolumn

喜劇もあれば悲劇もある…“大みそか映画”を見て新たな年に思いを馳せましょう!

一年を締めくくる特別な一日、大みそか。過ぎた一年を振り返って感じる寂しさと、新たな年に希望を抱くワクワク感が同居するその日は、物語の格好の舞台。そんな大みそか映画を見て、一年に一度の大みそかの空気感にたっぷりと浸りましょう。

洋画・邦画を代表する“大みそか映画”

大みそかは誰にとっても特別だからこそ、いつもとは違う出来事が起こるもの。豪華スターたちが織り成す、大みそかの物語の代表作といえばこの2作!

「ニューイヤーズ・イブ」:ニューヨークの大みそかを体感

ニューイヤーズ・イブ
© 2011 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

まずは、タイトルがずばり“大みそか”を意味する映画「ニューイヤーズ・イブ」(2011年)から。ニューヨークを舞台に、さまざまな大みそかを過ごす人たちのエピソードを同時進行で描く群像劇です。ヒラリー・スワンクやロバート・デ・ニーロ、ハル・ベリー、ミシェル・ファイファー、ザック・エフロンなど、次々と出てくるキャストがオールスターすぎる!

ニューヨークの大みそかと言えば、タイムズスクエアのカウントダウンが有名ですよね。ステージではアーティストによるショーが開催され、目玉はカウントダウンと同時にビルの上から巨大なボールを降ろしていく“ボール・ドロップ”。

そんな世界中が注目するカウントダウンイベントの責任者を任され、ハプニングにあくせくするクレア(ヒラリー・スワンク)。心配性な母・キム(サラ・ジェシカ・パーカー)にタイムズスクエアに行くことを許してもらえない15歳のヘイリー(アビゲイル・ブレスリン)。または、“ボール・ドロップ”を見たいと願う余命わずかな老人・スタン(ロバート・デ・ニーロ)などなど。“ニューイヤーズ・イブ”にさまざまな思いを抱える登場人物たちや各エピソードは、一見バラバラのようで、物語が進むにつれて思わぬつながりが見えてくるのが楽しい。そして、人との関係に何かに踏み込めないでいた彼ら一人一人が、大みそかに出会った人や出来事の中で、一歩踏み出そうとする展開は清々しく、大みそかに見ると特別に感じ入るものがありますよ。

ニューイヤーズ・イブ(吹替版)


ビデオ番号:33944
視聴料金:[購入]2,160円(税込)

「THE 有頂天ホテル」:大みそかのホテルは大混乱

THE 有頂天ホテル
©2006 フジテレビ 東宝

三谷幸喜が「ラヂオの時間」(1997年)、「みんなのいえ」(2001年)に続いて脚本・監督を務め、大ヒットを記録した映画「THE 有頂天ホテル」(2006年)。今や三谷作品と言えば“豪華キャスト”は当たり前ですが、“大みそかの高級ホテル”という限られた時間・空間の中で、夢かと見まがうほど豪華なキャストが集結しています。

ホテルの従業員サイドでは、誰からも信頼される副支配人・新堂に役所広司、シングルマザーの客室係・ハナに松たか子、歌を愛するベルボーイ・憲二に香取慎吾、筆耕係・右近にオダギリジョーなどなど。くせ者ぞろいの宿泊客たちには、汚職国会議員・武藤田に佐藤浩市、憲二の幼馴染で謎のフライトアテンダント・なおみに麻生久美子などなど。そんな贅沢キャストがこれでもかと登場してくるものですから、一瞬たりとも目が離せません。そしてその登場人物たちは、忙しい大みそかに厄介事を起こしてきますが、どのキャラクターも憎めない愛らしい。そんな中でも役所広司のコメディ演技は最高で、あるスピーチのシーンは何度見ても腹がよじれます。

キャストが豪華すぎ&キャラが立ちすぎて、次々に巻き起こるエピソードはもはや収拾がつかないように思えます。しかし、各エピソードが次第に絡み合い、ホテルの威信をかけたクライマックスのカウントダウンパーティへと見事に着地していく展開は胸が踊ります。

THE 有頂天ホテル


ビデオ番号:12351
視聴料金:[購入]2,700円(税込)[レンタル]432円(税込)/7日間

始まりの夜、最後の夜

大みそかに起こる出来事がハッピーなことであればいいですが、悪いことだって起きてしまいます。両極端ではありますが、大みそかが重要な日になっている作品を紹介します。

「ハイスクール・ミュージカル」:それは大みそかの夜に始まった

ハイスクール・ミュージカル
©Disney.

高校バスケ部のキャプテンで学校の人気者・トロイ(ザック・エフロン)と、数学界の天才で優等生のガブリエラ(ヴァネッサ・アン・ハジェンズ)の関係を軸に、恋愛、友情、青春を描いた映画「ハイスクール・ミュージカル」シリーズ。「ニューイヤーズ・イブ」にも出演しているザック・エフロンを、一躍スターにしたこの人気シリーズは、大みそかが重要なキーワードになっています。

というのも、シリーズ1作目「ハイスクール・ミュージカル」(2005年)の始まりは大みそかの夜。それぞれ家族との旅行先で、カウントダウン・パーティに無理やり出席させられたトロイとガブリエラは、偶然にもカラオケでデュエットをすることに。戸惑っていた2人ですが、いざ歌ってみると、今までにない楽しさを感じ、お互いに対する特別な感情に気づきます。まさに歌った曲のタイトル通り『始まりの予感』を描いたシーンで、2人にとって、そしてこの物語のすべてのスタートというわけです。歌い出したガブリエラにハッとするトロイことザック・エフロンの、初々しい表情がまぶしいです。

ハイスクール・ミュージカル


ビデオ番号:04008
視聴料金:[購入]2,160円(税込)

「フルートベール駅で」:事件の直前、最後の大みそか

フルートベール駅で
©2013 OG Project, LLC. All Rights Reserved.

ここまで紹介した作品のようなハッピー感は皆無ですが、映画「フルートベール駅で」(2013年)も見てほしい作品として最後に紹介します。

2009年の元日、アメリカ・カリフォルニア州のフルートベール駅で、22歳の黒人青年オスカー・グラント三世が鉄道警官に銃で撃たれ死亡するという事件があったことを知っていますか? 銃を持たず丸腰だった彼の死は、全米で抗議集会が行われるなど、大きな波紋を巻き起こしました。この事件を基にしたのが、映画「フルートベール駅で」です。

映画は、事件当日に乗客が撮影した実際の映像から始まりますが、事件を再現するのではなく、描かれるのは2008年の大みそかを過ごすオスカー(マイケル・B・ジョーダン)のドラマ。

新年の誓いはと聞かれ、「売人をやめたい」と話すオスカー。彼の最後の大みそかは、仕事がもらえず生活費に困り、クスリの売買に手を染めそうになったりもしますが、恋人や3歳の娘と母の誕生日を祝い、仲間たちと新年の幕開けを喜び合います。過去には悪事を働いたこともありますが、家族のために人生を立て直そうとしていたオスカー。娘とはしゃぐ姿や、見知らぬ他人に対して親切にできる優しい彼の姿が描かれると、その後の展開が頭にちらつき切なくて苦しくなります。今年の大みそかは、ふとオスカーのことを思い出してみてください。

フルートベール駅で


ビデオ番号:36185
視聴料金:[レンタル]432円(税込)/7日間

まとめ

家でテレビをのんびり見たり、初日の出を見に行ったり、海外に旅行したり、大みそかの過ごし方って、身近な人に聞いてもけっこういろいろだったりしますよね。それだけ、いつもとは違う特別な日ということでしょう。今年はおウチでVOD鑑賞なんていかがですか。

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