2019.02.05火曜日

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コラムcolumn

「ロッキー」シリーズに新風を吹き込んだ俳優、マイケル・B・ジョーダンの多彩な活躍に、期待しかない!

クリード 炎の宿敵
「クリード 炎の宿敵」
2019年1月11日(金)より全国ロードショー 配給:ワーナー・ブラザース映画
©2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

ボクシング映画の金字塔「ロッキー」シリーズの新章として2015年に公開され、大ヒットを記録した映画「クリード チャンプを継ぐ男」の続編、「クリード 炎の宿敵」が1月11日から公開。主演はもちろん、前作の演技で高い評価を受けたマイケル・B・ジョーダンが続投。「クリード」以外にも、悪役から悲劇の青年、優等生まで、彼がこれまで演じた役がどれも最高すぎる!

ドラゴが再登場! 「ロッキー4/炎の友情」の因縁から息子同士の対決へ

クリード 炎の宿敵
©2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

シリーズ6作(1976年~2006年)で完結したと思われた「ロッキー」シリーズを、ロッキーのライバル転じて親友となったアポロ・クリードの息子、アドニス(通称ドニー)を主人公にして復活させた「クリード チャンプを継ぐ男」(2015年)。続編「クリード 炎の宿敵」でも、もちろんアドニス役のマイケル・B・ジョーダン、ロッキー役のシルベスター・スタローンが続投し、往年のファンも新たな世代もさらに熱狂する展開に!

前作でロッキーのサポートを受けて一人前のボクサーに成長したアドニスが、亡き父そしてロッキーと同じ世界ヘビー級王者のタイトルを手に入れると、宿命ともいうべき挑戦者が名乗りを上げます。それは、「ロッキー4/炎の友情」(1985年)で、壮絶なファイトの末、アポロを亡き者にした対戦相手イワン・ドラゴの息子、ヴィクター(フロリアン・ムンテアヌ)。悲劇が繰り返されることを恐れるロッキーに対し、戦うことを決意するアドニス。その一方で、恋人ビアンカ(テッサ・トンプソン)との間に子供が生まれ、アドニスは父親としての生活も始まります。

トレーニングシーンの高揚感やファイトシーンの臨場感は、前作以上に興奮させてくれるのは当然。今回はさらに、世界王者になっても亡き父の重圧を抱えるアドニス、父・ドラゴの思いを背負わされるヴィクター、そしてロッキーと息子の関係……そんな父と子と家族のドラマが物語をエモーショナルに盛り立てます。

クリード 炎の宿敵
©2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

しかし、それよりなにより本作は、ドラゴ役のドルフ・ラングレンの33年ぶりの再登場という衝撃!初めて描かれる「ロッキー4/炎の友情」後のドラゴのつらい人生や、セコンドとしてリング上でにらみ合うロッキー×ドラゴの画は、「ロッキー」ファンにとってむせび泣くレベルではないでしょうか…。

そんなビッグなトピックがある本作においても、アドニスの抱える葛藤、闘志、愛らしさを体現し、しっかり存在感を示しているマイケル・B・ジョーダンの大物感もスゴイです。

「クリード」前作&「ブラックパンサー」監督との強力タッグ

フルートベール駅で
フルートベール駅で
©2013 OG Project, LLC. All Rights Reserved.

「クリード チャンプを継ぐ男」で本格ブレイクしたマイケル・B・ジョーダンですが、同作の監督であり続編では製作総指揮に名を連ねる、ライアン・クーグラー監督とは浅からぬ縁があります。というのも、クーグラー監督の長編デビュー作「フルートベール駅で」(2013年)で主演を務めたのが彼。黒人青年が警官に銃殺された事件を基にした本作は、2013年サンダンス映画祭で作品賞&観客賞をダブル受賞したほか、ジョーダン自身も様々な賞に輝いています。悲しすぎるお話ですが、生活に困窮しながらも幼い娘を思う、優しくも切ない“パパ”の顔は見てほしいです。

ブラックパンサー
ブラックパンサー
©2018 MARVEL

そして「クリード チャンプを継ぐ男」に続き、クーグラー監督の長編3作目でも3度目のタッグ! それが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の一作である、世界的大ヒット作「ブラックパンサー」(2018年)です。アフリカにある架空の文明国ワカンダの国王であり、漆黒のスーツを身にまとう“ブラックパンサー”の顔も持つヒーローを描いた本作で、王位の座を狙う謎の男エリック・キルモンガーを演じています。ジョーダンにとって初の悪役ですが、このキルモンガー、セクシーなヴィランという声も。過激で残忍で確かに悪いやつですが、彼の中の孤独や悲しみに、ふと色っぽさを感じるのも事実。もともと少し憂いを含んだ優しい顔をしていることもあり、涙が流れるところではドキッとしてしまいます。そしてムキムキの肉体美がセクシーなのは間違いなし。

1987年生まれのマイケル・B・ジョーダンと、1986年生まれのライアン・クーグラー監督。すでに「Wrong Answer(原題)」(公開日未定)で4度目のタッグも予定されていて、これだけ組むのは信頼関係の表れにほかありません。若き才能同士が生み出した作品がことごとく評価されるのは、夢がありますね。

「クロニクル」監督作品では特殊能力を身に着けがち!?

ファンタスティック・フォー
ファンタスティック・フォー
© 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. MARVEL TM & © 2015 MARVEL & Subs.

MCUではありませんが、「ブラックパンサー」以前にも実はマーベル作品に出演していて、こちらではヒーローを演じています。その作品とは、2005年と2007年にも映画化された、マーベル初のヒーロー・チーム「ファンタスティック・フォー」を描いた2015年リブート版。異次元空間でのアクシデントをきっかけに、不思議な能力を身に着けてしまう4人の若者が、ヒーローとなるまでが描かれます。

手足をゴムのように伸縮させられるMr.ファンタスティック/リード(マイルズ・テラー)、肉体や身近な物を透明化できるインビジブル・ウーマン/スー(ケイト・マーラ)、怪力の岩男ザ・シング/ベン(ジェイミー・ベル)…といる中で、ジョーダン演じるジョニーは、全身を発火させ、空も飛べちゃう“ヒューマン・トーチ”に変身。ジョニーはもともとヤンチャで愛嬌のある憎めないキャラで、他のメンバーがパワーに戸惑っている中、1人ノリノリでパワーを使うところも愉快。人付き合いに難ありのメンバーがそろう中、彼の明るさはいいアクセントになっていて、演じるジョーダンもチャーミングです。

この「ファンタスティック・フォー」を手掛けたジョシュ・トランク監督といえば、長編デビュー作「クロニクル」(2012年)で一躍注目を集めた新鋭監督ですが、この「クロニクル」でマイケル・B・ジョーダンを知ったという人も多いと思います。予期せず超能力を持ってしまった高校生3人の姿をPOV(主観視点)方式で映した本作で、3人のうちの1人、優等生のスティーブをジョーダンが演じているんです。

クロニクル
クロニクル
© 2012 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

若者が特別な能力を手に入れる、というのは「ファンタスティック・フォー」とも共通しますが、こちらの3人、アンドリュー(デイン・デハーン)、マット(アレックス・ラッセル)、スティーブ(マイケル・B・ジョーダン)はとにかく大はしゃぎ。能力を使ってキャッキャする3人がとにかくほほえましく、超能力がなければ関わらなかったであろうタイプの違う3人が、仲を深めていく甘酸っぱい青春感はグッときてしまいます。だからこそ、後半の展開は切ない…。内向的な性格で、のちに暴走してしまうアンドリューを励まし、危機にもすぐさま駆けつけてくれるスティーブの優しさは泣けてきます。デイン・デハーン好きの筆者ですが、見たらマイケル・B・ジョーダンももれなく好きになったので、見ることを強くオススメします!

まとめ

テニスの大坂なおみ選手の“推し俳優”としてテレビで紹介されたり、日本のアニメ好きとしても有名であったり、日本人が親近感を持てるネタでも話題を呼んだマイケル・B・ジョーダン。「クリード 炎の宿敵」では主演だけではく製作総指揮として名を連ねているほか、この先監督としてデビューする予定もあるという彼の、今後の可能性は未知数です!

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