特集 Special Feature

撮りおろしカット& Special Interview

映画『アド・アストラ』ビデオ配信開始! ブラッド・ピット特集

ひかりTVでブラッド・ピット作品がたっぷり見られる!!

卒業を目前にして大学を辞めロサンゼルスに移住、俳優を志すという、まさに映画のストーリーさながらの破天荒さでデビューしたブラッド・ピットも、近年は大人の男の魅力を発揮。常にスター俳優としての期待を背負いながら、それに応え続ける一方、プロデューサーとしても着実に成果を出し、今やハリウッドの中心的存在になったと言える。そんな彼が主演する映画『アド・アストラ』のビデオ配信が、偶然にも彼の誕生日である12月18日(水)より始まる。そこで、映画の見どころを語ったブラッド・ピットの来日記者会見時のスペシャルインタビュー、さらに約30年のキャリアを誇る彼の映画人生を追ったヒストリーなどを紹介していく。

アド・アストラ

宇宙に消えた父の謎を解かなければ人類は滅びてしまう。過酷なミッションに挑む宇宙飛行士・ロイを演じるのは、今回プロデューサーと主演を兼ねたブラッド・ピット。ロイの父親で消息を絶ったクリフォードを名優トミー・リー・ジョーンズが演じる。監督は『リトル・オデッサ』('94)のジェームズ・グレイ。臨場感溢れる宇宙の映像は必見。

天才監督クエンティン・タランティーノ×レオ×ブラピ
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

天才監督クエンティン・タランティーノ×レオ×ブラピ

タランティーノがハリウッドの闇に奇跡を起こす!!

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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Special Interview

撮りおろしカット&スペシャルインタビュー

「今までとは違うSF映画を作りたかった!」

ブラッド・ピット

夕暮れ時、お台場の日本科学未来館に大勢のカメラマンや記者などのマスコミ関係者が集まった。お目当てはハリウッドスター、ブラッド・ピット。今回は主演作であり、プロデューサーも兼ねた新作映画『アド・アストラ』を引っさげての来日。とにかく何から何までかっこいいブラピ。そしてすべての質問に丁寧に応じる姿に一同は熱いまなざしを送り続けた。「ここに戻って来ることができて本当に嬉しいです」という彼の言葉は、親日家としての言葉であり宇宙飛行士を演じた役としての言葉でもあった。

昼間は俳優、朝と夜がプロデューサー!

——日本にようこそお越しくださいました!

「ありがとう、本当に戻って来ることができて嬉しいです。温かい歓迎をしてくださってありがとうございます。東京は大好きな街であり特別な街です。みなさんの優しさに感謝したいと思います。ここは最高の記者会見の場所ですね。普段の場所より全然いいです」

——まず、気になるのは俳優活動をセーブするという話。実際のところ、どうなんですか?

「私はいままで通り、自分が心引かれるプロジェクトには参加していくつもりです。自分に語りかけてくるような物語にはやはり引かれますよ。ですからプロデュースもやりますし、俳優業もやっていきます」

——今回、俳優とプロデューサーの両方を兼ねるということで苦労されたことは?

「俳優もプロデューサーも兼ねるのはそれだけ責任も増しますが、私にとってそれは物語を語るという大好きな作業なのです。プロデューサーをやるということで、現場には誰よりも早く行きますし、そして、すべてをまとめます。チームを作りまとめるというのは集団でやるスポーツと似ています。とにかく毎日がチャレンジでした。製作をする過程では失敗もしましたし間違えることもありました。
私としては、昼間は俳優として演技をする、朝と夜がプロデューサーというように分けて考えました。撮影が終わった後の編集や音楽などすべてに関わることはまるでルービックキューブをやっているような感覚でした。
今回撮影で一番きつかったのは、重い宇宙服を着てワイヤーで吊るされたことです。トレーニングの間は、まるでピーターパンのようにワイヤーで吊るされて、何回もぐるぐると回転させられたり、上げられたり下ろされたりの繰り返しで、もう行き過ぎるところまでやりました。要するにどこまで吐かずに耐えられるかということをテストするためだったんです」

——宇宙空間のリアリティーやスケールを表現するにあたってプロデューサーとしてどのような工夫をしましたか?

「実際に海王星に行くことはできませんが、できるだけCGに頼らずに撮りたいと思いました。オールドスタイルといいますか、レンズの中でいかにリアリティーを出して撮るか。月の暗闇とか、みんなが見て信じられるものにしたかったのです。ですからアナログとCGをミックスした撮り方をしました。結果的に体感的な臨場感のある真実味のある作品に仕上がりました」

この映画は自分を探す旅でもあります!

——今回SFというジャンルを選んだ理由は?

「今までこのジャンルに挑戦しなかったのは、SFには非常に優れた作品が多く出そろっているからです。やるのなら今までとは違ったことで貢献できるものをやりたいと思っていましたし、友人で監督のジェームズ・グレイがそういうプロジェクトを持ってきてくれたので挑戦することになりました。ジェームズ・グレイ監督とは昔からの友達で、90年代半ばから何か一緒にやりたいと話はしていたんですね。今回の作品はテーマが魅力的でストーリーも独創的です。グレイ監督が描いた物語は、とても大きなセットがあったりして、広い宇宙空間が舞台ではありますが、でもやはり一人の男の心の葛藤であったり、自分発見の旅ということがテーマなんですね。これを表現するのが難しかったんですけれど、結果には非常に満足しています」

——ジェームズ・グレイ監督との信頼関係で作られた作品なんですね。

「私は常に誰と仕事をするかということを大事にします。自分が信用している監督ならどんなにクレージーなものでもやってみたいと思います。でも信用していない人ならあまりリスキーなことはできません。グレイ監督は正直で素直な方で、人間的な話ができる人物です。監督とはオープンな関係で、プライベートなことも話します。そういう関係なので、どんな嫌なことも恥ずかしがらずにできます。で、最初に監督に言ったのは、今回僕の演技は微妙で静かなパフォーマンスになるから、もしあまりにもフラットで退屈になりそうだったら、とにかく言ってくれと彼にお願いしたんです。そういう信頼関係の中で作品を作ることができました」

——あなたにとって理想の監督とは?

「理想の監督とは、自分の視点を持った方だと思います。ですから初めて一緒に話し合いをする時に、この監督はどういう視点で描きたいのか。ストーリー性を大事にするのか、独創性を持っているのか、面白い方向に向かうのかなど、そういうことを見極めます」

——自我の闘いの部分を広大な宇宙を舞台に描く理由は?

「この映画は自分を探す旅でもあります。私が演じた主人公は人生が上手くいかず自分の存在価値も見つけられずにいます。その彼が太陽系の一番遠いところまで行って自分と対面することになります。喪失感、後悔、自分への疑念など自分がいままで押し殺してきたものと、そこで対面することになる。映画の魅力は人間の持つ様々な葛藤にスポットを当てることができるということにあると思います。人間のいろいろな側面を映し出すこと、それは悲劇でも喜劇でもそうなんですね。それが映画の持つ本当の力であり、だからこそ私は映画に引かれます」

自分の中の少年の部分が宇宙船に乗るだけでとても興奮しました!

——少年はみんな宇宙飛行士になる夢を持つと思いますが、ロイを演じることで夢を叶えることはできましたか?

「自分が子供の頃、宇宙飛行士になりたいと思ったかどうかは忘れてしまいましたが、やはり自分の中の少年の部分が宇宙船に乗るだけでとても興奮しました。パイロットのライセンスを持っているので、コックピットに入っていろんなボタンやスイッチを押したりするのが面白くて、そういう意味でも楽しい仕事でした」

——映画の中で心理テストをやるシーンがありましたが、今はどのような状態ですか?

「今は時差ぼけで、お腹がすいています。でもまだ寝ません。それは東京の街をもっと見たいからです」

鯉が大好きなんです。私は鯉の話だけでも1時間は語れます!

——何度も日本には来られていますが、今回、日本でやりたいことを聞かせてください。

「実は今回こそ、仕事だけではなく、日本を満喫するために早目に来る予定でしたが、みなさんもご存じのように台風が来てしまって予定していた飛行機がキャンセルされてしまいました。今回は東京を出て、田舎の方に行ってみたいと思います。もちろん京都にも行って古い建築物や庭園や竹林なども見たいんです。日本の文化が大好きで、職人技とか質の高さを評価します。日本製というと非常に品質が良いですよね。和食もジーンズも、すべてにおいてクオリティーが高くて感心しております。あと一番気になるのは鯉を養殖しているところ。とにかく鯉が大好きなんです。私は鯉の話だけでも1時間は語れますよ」

3人の宇宙飛行士が壇上に並ぶ!

今回の特別ゲスト、毛利衛さんと山崎直子さんが壇上へ上がると、ピットは「みなさん、本物ですよ」と大喜び、会場にも笑いが起こる。

毛利:「1992年の今日9月12日は、私が宇宙に飛んだ日なんですが、そんな日にブラッド・ピットさんが来てくれてとても嬉しいです。もちろん映画は楽しんで見せていただきました。私が一番胸に打たれたのは彼が演じる宇宙飛行士の表情が繊細で、やはりすごい俳優さんなんだなと驚かされました」

山崎:「素晴らしい映画をありがとうございます。とにかく圧倒的な美しさと壮大さに感動しました。それはブラッド・ピットさん、そして監督やスタッフが細部に魂を込めて作ったたまものだと思います。心をえぐられる深い作品でした」

ピット:「実際に毛利さんと山崎さんは宇宙に行かれています。宇宙から地球を見たときの感想を教えてください」

毛利:「私が日本科学未来館の館長をしているのは、今、ピットさんがおっしゃってくれた感覚を大事にしていることがミッションだと思っているからです。科学技術が宇宙に行くことを可能にしていますが、同時に科学技術だけでは地球を守ることはできません。しかし外から地球を見ると誰が見ても美しいという気持ちになります。それを世界中の人に伝えたいと思っています。私は子供の頃、ガガーリンの“地球は青かった”という言葉を聞いて、それがどんな青さなのだろうと考えて宇宙飛行士になりたいと思いました。そして、その夢がかない、実際に見た時にはもっと深い意味がありました」

山崎:「地球は丸くて美しいということは今の時代、分かっていると思いますけど、実際理屈ではなく身体にストンと入ってくるような感覚で、地球が生きているような感じがしました。そこに私たちも生きていると思うと感動でした。またどことなく懐かしいような感じもしましたね。宇宙は冒険で行く意味合いが強いのですが、実は故郷を訪ねて行くような、そんな感じもしました」

ピット:「もう一度行きたいですか?」

山崎:「はい、また戻りたいです」

毛利:「次は火星に行きたいです」

ピット:「ありがとうございます」

颯爽と会場を後にしたブラッド・ピット。宇宙飛行士演じるブラピを観ながら、日本のどこかで鯉を見て喜ぶプラピの姿を想像してみるのも楽しいかも。

The History

ブラッド・ピット ヒストリー

1.デビュー、そして注目の俳優へ!

1963年12月18日生まれ、米オクラホマ州出身。’87年に映画デビューすると、いくつかの映画やテレビドラマに出演しながらの下積み時代を経て、リドリー・スコット監督の『テルマ&ルイーズ』('91)で、怪しげな色気を放つ若者を演じ強烈な印象を残す。そうして徐々に注目され始めた頃にロバート・レッドフォード監督の『リバー・ランズ・スルー・イット』('92)に主演し作品もヒットすると、レッドフォードの再来とも評され一躍スターの仲間入りを果たす。その後『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』('94)でトム・クルーズと共演し話題を呼び、主演した『セブン』('95)が世界的な大ヒットを飛ばすと、『12モンキーズ』('95)ではゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞、アカデミー賞でも助演男優賞にノミネートされるなど演技力でも高い評価を得る。

2.俳優として不動の地位を確立!

  • 世界的なスター街道を歩む一方で、俳優としてのこだわりを示すように『スリーパーズ』('96)、『デビル』('97)など社会派の作品に出演。『ファイト・クラブ』('99)では鍛え上げられた肉体と抜群のアクションを披露する。また『オーシャンズ11』('01)などの話題作や『トロイ』('04)などの歴史大作でも圧倒的な存在感を見せ作品をヒットへと導き、『バーン・アフター・リーディング』('08)などのコメディーでも演技を高く評価される。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』('08)では繊細な演技でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。そしてクエンティン・タランティーノ監督と初めて組んだ『イングロリアス・バスターズ』('09)に主演し、世界的な大ヒットを収める。
  • ファイト・クラブ

    ファイト・クラブ

    • HD
    • PC・スマホ
    • PG12

    主演のブラッド・ピットがセンセーショナルな役で新たな魅力を発揮。謎の秘密組織“ファイト・クラブ”に魅了された男が暴力と狂気の世界へと突き進む。エドワード・ノートン、ヘレナ・ボナム・カーター共演。監督は『セブン』('95)のデヴィッド・フィンチャー。

3.プロデューサーとしても成功!

  • 快進撃はまだまだ止まらない。主演した『ツリー・オブ・ライフ』('11)がカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞、『マネーボール』('11)では再びアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど名優としての道を着々と歩む。そんなキャリアのさなか、02年に自ら映画製作会社プランBエンターテインメントを設立。『ディパーテッド』('06)、『それでも夜は明ける』('13)、『ムーンライト』('16)などがアカデミー賞作品賞に輝くなどプロデューサーとしても成功を収める。その後も、約10年ぶりのタランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』('19)ではレオナルド・ディカプリオとの初共演で話題を呼ぶ。さらに注目のSF作品『アド・アストラ』の主演とプロデュースなど精力的な活動を続けている。
  • ムーンライト(字幕・吹替)

    ムーンライト(字幕・吹替)

    • HD
    • PC・スマホ
    • R15
    • 一部見放題

    アカデミー賞作品賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)など数々の映画賞に輝くヒューマンドラマ。マイアミの貧困地域で自分の居場所を探し求めて生きる一人の少年の成長を描いた物語。監督は長編第2作目となる新鋭バリー・ジェンキンス。ブラッド・ピットが製作総指揮を務める。

天才監督クエンティン・タランティーノ×レオ×ブラピ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

タランティーノがハリウッドの闇に奇跡を起こす!!

落ち目の俳優とそのスタントマン、2人の友情と絆を軸に、1969年ハリウッド黄金時代の光と闇を描いた本作。レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットという2大スター俳優が互いに存在感を発揮、監督のタランティーノもまさに“らしさ”を出しまくりで、どこに行き着くのかまるで読めない展開で物語は突き進んでいく。まさに一級のエンターテインメント!

CAST
  • クリフ・ブース(ブラッド・ピット)
  • リックのスタントマン。
  • リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)
  • 落ち目の役者。
    クリフとコンビを組んでいる。
  • ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

    • 新着
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