特集 Special Feature

1月24日(金)より全国公開記念 映画『his』特集

今、注目される俳優・宮沢氷魚主演、藤原季節共演の映画『his』が1月24日(金)に公開される。その公開を記念して、完全撮りおろしグラビア&スペシャルインタビューをお届け!
本作の見どころはもちろん、撮影裏話を聞いた。また、彼らの出演する関連作品も紹介。男性同士の恋愛の“その先”を描く『his』をあなたもきっと観たくなる!

宮沢氷魚×藤原季節 完全撮りおろしカット満載!!& SPインタビュー

映画『his』

映画『his』 ― 1月24日(金)全国公開 ―

周囲にゲイだと知られることを恐れ、田舎でひっそりと暮らしていた迅(宮沢氷魚)。そこに突然、13年前に別れた元恋人の渚(藤原季節)が6歳の娘・空を連れて現れる。「しばらくの間、居候させてほしい」という渚に戸惑う迅だったが、いつしか娘の空も懐き、周囲の人々も3人を受け入れていくが…。

イントロダクション

映画『his』は、2人の青年の恋愛が終わるシーンから物語が始まる。そして、ゲイであることを隠し田舎で暮らす青年の元に、突然元恋人が子供を連れて現れ物語は動き始める。人を愛するということが苦しく切ないものだと感じる、そんなただの恋愛映画ではないのが、この作品の一番の見どころだ。恋愛の行く末だけでなく、同性の2人が子供を持ち家族として世間とどう向き合い、生きていくのか。すべてがリアルで、深く心に訴えかけるそんな意欲作だ。
メガホンを取ったのは、『愛がなんだ』や『アイネクライネナハトムジーク』など、今日本で恋愛映画の旗手として知られる今泉力哉。繊細な心の描写や、美しい自然風景も織り交ぜながら、丁寧に心の機微を描いている。

インタビュー

宮沢氷魚×藤原季節 SP撮りおろしカット&インタビュー

「お互いの存在が生きる希望になったと思う」

2人の青年の恋愛を題材に、彼らの抱える葛藤と親権獲得、周囲への理解を求め奮闘する姿を描く『his』。映画初主演を務める宮沢氷魚と、共演の藤原季節に作品の見どころや撮影裏話を聞いた。

撮影/峰フミコ スタイリング/秋山貴紀[宮沢]、八木啓紀[藤原] ヘア&メイク/スガタクマ[宮沢]、中村兼也(Maison de Noche)[藤原]インタビュー/加治屋真美

「生きるのが少しつらいと思ってる人にも観てもらいたい」

——映画の撮影中は、2人で一つ屋根の下に暮らしていたそうですね。

宮沢「はい。最初は正直イヤだなと思いました(笑)。早朝から深夜までずっと同じ(撮影)現場にいるので、自分の時間が欲しいなぁと。でも実際、一緒に住んでみたら全然イヤな気持ちもまったくなく。逆にいてくれて助かったところもたくさんあったし、とてもいい経験になりました」

藤原「僕も、最初“もしイケイケの人だったらどうしよう”って警戒していたんです(笑)。でも、初めて会ったとき握手をしたら、“この人なら、大丈夫”って思いました。とても不思議な体験だったんですよね。すべてを受け入れてくれる人だなって感じて」

宮沢「僕も同じでしたね。初めて会った日の帰り、マネージャーさんと駅に向かいながら“季節くんなら、大丈夫です”って言いました」

藤原「本当に!?」

宮沢「うん。1回しか会ってないけど、なんとなくわかったんだよね。キャラクターも趣味も違うんですけど、どこか価値観とか空気感が合致したんだと思います。今まで経験したことのないような、交わってる感じがありました」

——お互いを第三者に紹介するとしたら、どんな人ですか?

藤原「じゃあ僕から。氷魚くんがすごいのは、完ぺきじゃないところだと思うんです。人間くささとか、ちょっとした不完全な部分があって、そこが最高に魅力的です! 一緒に暮らしていたからというのもあると思いますが、僕しか知らない氷魚くんの魅力がめちゃくちゃあると思います。その魅力も一面的じゃなくて、時間が経つともう一面が見えてきて、またもう一面見えてきて、全部がサイコロみたいに違うんです。深いなぁと思って。これから演技でどんどんいろんな面を出していかれると思うので、そしたらもっと世の中が騒ぎ始めるだろうなぁと思っています。例えば、アウトドアでコミュニケーション能力が高い人にも見えるし、インドアの役も演じられると思うんですよ。そんな多面的な魅力が氷魚くんにはある。氷魚くんの話は、ずっとできます(笑)」

宮沢氷魚(みやざわひお)

'94年生まれ、アメリカ出身。'17年にドラマ「コウノドリ」で俳優デビュー。その後、「僕の初恋をキミに捧ぐ」('19年)や「偽装不倫」('19年)などで一躍注目を集める。近年の映画出演作は、『映画 賭ケグルイ』('19年)がある。3月13日(金)より舞台「ピサロ」に出演。また、6月19日(金)公開の映画『騙し絵の牙』にも出演する。

藤原季節(ふじわらきせつ)

'93年生まれ、北海道出身。'14年映画『人狼ゲーム ビーストサイド』で本格的に俳優デビュー。'19年『すじぼり』で連続ドラマ初主演を果たす。主演映画『のさりの島』が'20年夏に公開予定。

宮沢「うれしいです。季節くんは、すごく熱い男です。それは最初に会った日にも感じましたし、一緒に作品を作ってる最中も感じました。とにかく本当にいろいろ考えていて。季節くんの台本って、ボロッボロなんですよ。ギリギリの状態でくっついてて、わ~っとメモが書いてあったりして。僕は台本をケースに入れて、なるべく折り目をつけないように扱うタイプなので、そこは違うところだなと思うんですけど。それだけ考えているんだなっていうのは、役者の鏡だなって思いました。すごく勉強熱心で、すごい数の作品を見ていて、監督の名前や演出した作品とか言い出したら止まらないくらい知っていて。本当にお芝居が大好きなんだと感じました」

藤原「うん。お芝居がなくなったら危険です(笑)」

宮沢「でも、それぐらいが季節くんっぽい。そこまで情熱的になれるのがうらやましい」

藤原「でも今泉(力哉)さんが、氷魚くんの印象をお芝居が好きな人なんだと思ったって言っていたね」

宮沢「ね。びっくりした。もちろん好きですけど、あまり“お芝居が好きです!”って周りに言ったりはしてこなかったので。見抜かれてるというか。今泉さんは、結構人のことを鋭く見てらっしゃって。しかも、当たっているんです。僕たちのこと、いい意味ですごく不器用だともおっしゃっていて。自分でも気づかなかったことをいろいろと言ってくださる、不思議な方だなと思いました」

藤原「他の人が言う僕らの印象と、今泉さんが言う印象はちょっと違うんですよ」

——繊細に人を見てる方なんでしょうね。今泉監督は、細かく演技指導される方なんですか?

宮沢「演技は結構自由にやらせてもらいました」

藤原「撮影中の今泉さんはすごいですよ。できる限りの脱力した体勢でモニターを見ているんです。多分、自分の中で無理やり客観的な目線をつくろうとされているんだと思うんですけど。集中しすぎないように体育座りしたり、背中を向けて“よ~い、スタート”と言ってみたり(笑)。で、そこで何が起きても、起きたこと自体を否定しないんです」

宮沢「うん。そうだね」

藤原「受け入れて“そっちの方向でいったんだね。じゃあそれでいこうか”って。今泉さんも予期せぬ方向に映画が進んでいって“俺は今、何を撮ってるんだ!?”みたいなこともありましたが…(笑)」

——撮影しながら方向性が変わっていくと、演じている方も悩みませんか?

藤原「悩みましたよ~。眠れない日々です(笑)」

宮沢「でも、監督が一番悩んでらっしゃったと思います」

藤原「人を好きになるっていう気持ちに答えはないんだなって、今泉さんと映画をやらせていただいて思いました。答えがないところに向かうときは、めちゃくちゃ苦しいじゃないですか。そういう答えのないものを撮ろうとするのが“今泉映画”なんだなと思いました」

——今作の中には“好き”から生まれたさまざまな感情が描かれていますが、個人的に好きだったシーンはありますか?

藤原「僕は、生きてるのがつらいとか、どこにも行く場所がないってなったとき、人がすがるところって“好き”っていう感情なんだなって思いました。これは僕が演じた渚に関してなんですが、“もう迅がいないと生きていけない”って生きる死ぬの台詞を口に出したとき、渚って死にたかったんだって。それで迅に会いに来るしかなかったんだって思ったとき、本来なら子供も奥さんもいて許されない“迅のこと好きだ”っていう告白が、最低だなっていう面だけじゃ見られなくなってくるというか。そういう“好き”っていうものに対しての抗えなさみたいなものを、渚を演じながら感じました」

——そのお話を聞くと、もう一度その視点で見直したくなります。

宮沢「僕も、その見方を季節くんから初めて聞いたとき、鳥肌が立ちました。それだけどん底にいたんだなって。たぶん迅もそうなんだと思うんです。1人で生きていくっていう覚悟をして田舎に行ったはいいけど、やっぱり1人じゃ生きていけないじゃないですか。あのまま1人だったら実際どうなっていたかわからないですし。迅にとっても渚にとっても、お互いの存在が救いになったのではないかなと。大げさに言えば、生きる希望になったと思うんです。お互いがいなかったら、どうなっていたか本当に分からないなぁって。それは撮影してる時もなんとなく思っていましたが、終わってからすごく感じたような気がします。しばらく時間が経って、迅はあのとき、渚が来なかったらどうなっていたんだろうなぁと。いろいろ考え始めると、より一層2人の関係が濃くなってくるというか」

——心の奥の深いところまで描かれている作品なんですね。では最後に、映画を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

宮沢「この作品をきっかけに、LGBTQへの理解が少しでも進んだらいいなと思います。『his』が公開されたからといって、LGBTQの問題が全部解決されるわけじゃないし、“問題”とは言いたくないですけど…。でも理解の乏しさを変えていきたいので、映画を観た人が1人でも多くLGBTQについて調べてみようかなと思ったり、何か心に残るものがあるなと感じていただけたら、演じた僕たち、関わったスタッフも報われるなと思っています」

藤原「この作品は、2人の青年が当たり前の人間として生きていこうとする話だと思うんです。2人は自分をマイノリティ側の人間だと思っていたからこそ人を傷つけてしまっていたけど、当たり前に生きていこうとするためには、まず自分で自分のことを当たり前の人間なんだって認めてあげなきゃいけない。この人たちは、それをこの映画の中で頑張ってやっている。だから、今、生きていくのが少しつらと思ってる人に観てもらいたいです。2人が頑張って生きていこうとする姿に、何か感じてもらえる瞬間がきっとあるんじゃないかと思っています」

ストーリー

あらすじ

井川迅(宮沢氷魚)と日比野渚(藤原季節)。2人の間に芽生えた友情は、やがて愛へと発展していく。だが迅の大学卒業を控えたころ、渚は突如別れを告げる。
13年後、迅は周囲にゲイだと知られることを恐れ、ひっそりと1人田舎暮らしを送っていた。そこに、6歳の娘・空(外村紗玖良)を連れた渚が突然現れ「しばらくの間、居候させてほしい」と言う。戸惑いを隠せない迅だったが、いつしか空も懐き、周囲の人々も3人を受け入れていく。そんなある日、渚は妻・玲奈(松本若菜)との間で離婚と親権の協議をしていることを迅に打ち明ける。

登場人物

  • 井川迅(宮沢氷魚)

    井川迅(宮沢氷魚)

    渚のことを思っているが、ゲイであることを隠し田舎で1人暮らしをしている。

  • 日比野渚(藤原季節)

    日比野渚(藤原季節)

    迅の元恋人で、空の父親。迅の元に突然現れる。

  • 日比野玲奈(松本若菜)

    日比野玲奈(松本若菜)

    渚の妻で、空の母親。迅と渚の元にいた空を、東京へ連れ戻しにくる。

  • 吉村美里(松本穂香)

    吉村美里(松本穂香)

    迅が住む町役場の職員。ひそかに迅に思いを寄せている。

ひかりTVでは映画『his』の前日譚となる
ドラマ「his~恋するつもりなんてなかった~」を【見放題独占】で提供中!

ドラマ「his~恋するつもりなんてなかった~」

【見放題独占】his~恋するつもりなんてなかった~

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単身赴任の父を訪ね名古屋から江の島に遊びに来た男子高校生・井川迅(草川直弥)と、江の島に訳あって1人で暮らすサーフィンが大好きな男子高校生・日比野渚(倉悠貴)。彼ら2人の間に芽生えた友情が、やがて愛に発展していく。迅と渚、互いを思う「恋」の気持ちに気づいていく2人の模様にくぎ付けになる。世界一ぎこちなくて、もどかしくて、そして純粋なラブストーリー。

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