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映画『私をくいとめて』12/18(金)~全国劇場公開記念!主演のん撮りおろしカット& SPインタビュー

綿矢りさの小説を原作に、大九明子が監督&脚本を務めた映画『私をくいとめて』が、12月18日(金)より全国劇場公開となる。それを記念して、脳内に相談役・Aが爆誕したおひとりさま主人公・みつ子を演じるのんに、SPインタビューを行った。インタビューはもちろん、ここだけの独占カット満載!さらに、ひかりTVで視聴できる、のんと大九監督の過去作品も紹介していく。

「激しい感情が心の中に渦巻いていても、平気なフリをしている部分は共感できる」

ーー映画『私をくいとめて』に出演が決まったときの感想を教えてください。
出演が決まって原作を読ませていただいたのですが、とても面白くて、あっという間に読んでしまいました。感情描写がすごく繊細で、みつ子の嫌なところや弱いところ、チャーミングなところも含めて全部隠さずに描かれているので、自分のダメなところも肯定できるというか。みつ子に感情移入しているうちに自分の鬱憤が解消されていく感覚があって、映画もそういう実感のある作品になったらいいなと思いました。
ーーみつ子に共感できる部分、自分とは違うと感じる部分はありますか?
心の中では激しい感情が渦巻いている時でも、人と接するときには平気なフリをしている部分は共感できると思いました。自分と違う部分は、私は仲のいい人には1から100まですべて(自分の思いを)伝えたいので、みつ子みたいに思いを隠しておけないところです。

「愛ちゃんの方から来てくれて緊張がほぐれた!」

ーーみつ子がおひとりさまライフを楽しんでいることについては、どう感じていましたか?
監督から、みつ子はおひとりさまをエンジョイしていて、部屋着にもちゃんと気を使っているなど、だらしなくはしていないとお聞きして。おひとりさまリア充というか(笑)。おひとりさまを謳歌しているのかなと解釈して演じていました。私も初対面の人や自分が意識している人と対面するときは、すごくエネルギーを使うので「好きな人と向き合うくらいだったらおひとりさまがいい」というみつ子の気持ちには共感します。この映画で(橋本)愛ちゃんと数年ぶりに共演させていただいたのですが、この映画の現場で初めて会ったときはドキドキしちゃって(笑)。会う前はすごくうれしくてウキウキしていたのですが、実際に会うと目も合わせられないくらい緊張して。すごく照れちゃって。
ーー橋本さんから「本読みをしよう」と話し掛けてくれたと伺いました。
そうなんです! それがすごくうれしかったです。愛ちゃんのほうから来てくれたおかげで緊張もほぐれて、みつ子と皐月(橋本愛)として心を通わせていった感覚がありました。

「公園の遊具で一緒に遊んだりして、林さんと心を通わせた(笑)」

ーーみつ子が恋に落ちる多田役の林遣都さんとの撮影エピソードを教えてください。
東京タワーで撮影するとき、林さんがクッキーサンドを差し入れてくださったんです。林さんが直々にお店に並んで買ってくださったことをお話されていて。スタッフの方にも林さんが直接配っていて、優しい方だなぁと思いました。
ーーお2人とも人見知りタイプかなと思いますが、距離感はどのように縮めましたか?
そうなんです。役では私が年上なので、先輩の林さんに年上らしくしなきゃいけないことにとても緊張していて。商店街のシーンで初めてご一緒したのですが、待ち時間に公園にあるバネで動く遊具で一緒に遊んだりしながら、頑張って心を通わせました(笑)。お芝居について打ち合わせをするようなことはありませんでした。初めてご一緒したシーンから、林さんがとてもリアルにみつ子のセリフを受けて、返してくださったので、話し合う必要がなかったんです。それぐらい安心感のある方です。

「独り善がりにならないように、見ている方がついていける表現にしなければいけない」

ーーのんさんは、声だけの存在Aと会話をしながらのひとり芝居も多いですよね。演じていて難しさは感じましたか?
Aの声は現場でも聞こえていて、実際に会話しながら演じていました。でも、ショッピングをするシーンは難しかったです。自分の意識と体が剝離する演技で、体が言うことを聞かないという表現をするのは初めてだったので…。
ーー映画全体を通して、Aに向かってさまざまな感情を爆発させる場面が印象的でした。
感情を爆発させるシーンは、案配に気を付けなきゃと思いながら演じていました。普通以上に怒りが増幅してしまっているシーンが結構あるので、それが独り善がりにならないように、見ている方がついていける表現にしなければいけないと思っていて。観客の皆さんが共感できる部分に擦り合わせて演じました。

「自分の声を録音して聴いてみることも…」

ーー「言葉はカタチにできる」というセリフも印象的でした。言葉に表情を持たせること、形づくることはセリフの表現にも通じると思うのですが、普段意識していることはありますか?
これは形を作ってやったほうがいいと思ったとき、形式的な良さが求められるときは結構練習します。舞台は特にそうだと思うんです。舞台では一挙手一投足を見られているので、身体的表現や形式美的なところを擦り合わせていったほうがいいと思うので。自分の声をボイスレコーダーで録音して聴いてみると、もっとこうしたいっていう欲が生まれてくるんです。そうやって探求することもあります。

「みつ子は、愛おしいキャラクターだと思う」

ーー最後に、本作を楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。
みつ子は人としてダメダメなところを作品全体でさらけだしていますが、そこが愛おしいキャラクターだと思うんです。なので、全国のみつ子的な部分を持った人も自分を肯定できて、自分のダメなところを愛おしく思える映画になっているんじゃないかなと思います。
  • PROFILE
  • のん
  • '93年生まれ、兵庫県出身。'16年公開の劇場アニメ『この世界の片隅に』で主人公すずの声を演じ、「第38回ヨコハマ映画祭」で審査員特別賞を受賞。創作あーちすととしても活動を行う。ナレーションを務めた『陶王子 2万年の旅 器の来た道』が'21年1/2(土)より劇場公開予定。

撮影/十万正人 取材・文/加治屋真美
スタイリスト/町野泉美 ヘアメイク/菅野史絵(クララシステム)

12月18日(金)全国ロードショー

私をくいとめて

主演のん

おひとりさまライフが板についた黒田みつ子(のん)。彼女がひとりで楽しく生きているのは、脳内に相談役「A」がいるからだ。人間関係や身の振り方に迷ったときは、もう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。そんなある日、みつ子は年下の営業マン・多田くん(林遣都)に恋をしてしまう。

みつ子

  • みつ子

    (のん)
  • 31歳、会社員。脳内相談役Aと、おしゃべりしながら平和なおひとりさまライフを満喫中。

多田くん

  • 多田くん

    (林遣都)
  • 腹ペコな年下営業マン。ひょんなことから、みつ子に晩ごはんをお裾分けしてもらうことに。

皐月

  • 皐月

    (橋本愛)
  • 結婚してイタリアに住む、みつ子の親友。イタリアに遊びに来ないかと、みつ子を誘う。

関連作品

映画『私をくいとめて』で主演を務めたのん。
そして、脚本&監督を務めた大九明子氏の過去作品もチェック!

 

のん

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売れないムード歌謡グループ「山田修とハローナイツ」はヒット曲もなく、ベテラン女性歌手と地方を回りながら細々と活動していた。ある日、東北の田舎町でメンバーは、東京から出戻り再び歌手になる日を夢見る田舎娘・愛(のん)と出会う。彼女は突如、ハローナイツに入りたいと直訴し…。

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すず(CV:のん)は、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19年、18歳で呉に嫁ぎ一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、幾度もの空襲に襲われ…。

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大九明子監督

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ヨシカ(松岡茉優)は中学の同級生“イチ”(北村匠海)に10年間片思い中。過去のイチとの思い出を召喚したり、趣味である絶滅した動物について調べたり、博物館からアンモナイトを払い下げてもらったり一人忙しい毎日。だが、会社の同期で熱烈に愛してくれる“二”(渡辺大知)が現れ…。

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安達さん(安達祐実)は女性誌の編集長から「手放して心地よく暮らすひと。」をテーマに“毎号私物を一つ捨てる”という連載企画の相談を持ち掛けられる。その夜、眠りについた安達さんの夢の中に、謎の少女と「捨てられないモノ」たちが擬人化して次々に登場し、自分を捨ててほしいとお願いする。

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