特集 Special Feature

大江戸もののけ物語

ひかりTV独占提供!主演 岡田健史×共演 本郷奏多 7月20日(月)~ビデオ提供開始

イントロダクション

人情時代劇×妖怪ファンタジー×バディードラマ

 時代劇初挑戦の岡田健史が本郷奏多と共演するファンタジー時代劇。江戸を舞台に、旗本の次男坊・新海一馬(岡田)と、 自身の運命に立ち向かう妖怪・天の邪鬼(本郷)とのファンタジックな交流を通して、2人が成長していく姿を描く。幻想文学の巨匠・荒俣宏の妖怪監修の下、猫又や河童といったなじみの妖怪から新種の妖怪まで様々な妖怪が登場。さらに、妖怪デザインは漫画『BTOOOM!』で知られる井上淳哉が務める。  '05年の大ヒット映画『妖怪大戦争』でチームを組んだ2人が、妖怪ドラマで再び幅広い世代を楽しませる。
また、つるの剛士とお雛役で出演する平尾菜々花によるエンディング曲「大江戸もののけ音頭」や、美輪明宏の語りにも注目。

ストーリー

笑いあり、涙あり、ちょっぴり怖さもありのファンタジー時代劇!

 時は安永。江戸の片隅にある新海一馬の寺子屋は、一馬がわんぱくな子供たちに手を焼きながらも、気が強くおてんばなお雛(平尾菜々花)に助けられてやっと授業をするような状態。  そんなある日、不思議なまが玉に触れた一馬とお雛の前に突如、妖怪“天の邪鬼”が現れる。肝をつぶす一馬だが、お雛が「死んだ母に会って、ひと言謝りたい」と明かし、一馬はその願いを叶えるべく天の邪鬼ら妖怪たちと行動を共にすることになる。

登場人物

新海一馬

新海一馬(岡田健史)

旗本の次男坊。気は弱いが心優しい寺子屋の先生。不思議な勾玉を得たことで「もののけ」が見えるようになる。
  • コメント
  • このたび「大江戸もののけ物語」で主演を務めさせていただきました岡田健史と申します。初めての時代劇ということで戸惑う事もたくさんありましたが、素敵なキャストの方々と、頼もしいスタッフの皆様のおかげで乗り越えることができました。この物語には妖怪が出てくるのですが、ある意味今までの時代劇にはなかった表現の仕方に挑戦しているので、そこに注目していただけると幸いです。是非ご覧ください。
妖怪・天の邪鬼

妖怪・天の邪鬼(本郷奏多)

清い心を持つ妖怪。
一馬との交流を通じて自身の運命に立ち向かう。
およう

およう(山田杏奈)

寺子屋を手伝っている娘。
一馬を密かに慕っているが、身分違いから思いを胸に秘めている。
妖怪・猫又

妖怪・猫又(森川葵)

町娘の姿(猫又)に変化
できる妖怪。
妖怪・河童

妖怪・河童(青山美郷)

川にすむ妖怪。
ひょうきんな性格。
お雛

お雛(平尾菜々花)

気が強くておてんばな少女。
母親を病で亡くした寂しさから、少し偏屈な性格に。
清庵和尚

清庵和尚(イッセー尾形)

寺子屋を営む寺の住職。
一馬を本当の孫のように
かわいがる。

キャラクター

  • 天の邪鬼(あまのじゃく)

  • 人の意図に逆らう行動をとる妖怪。
    天の動きや未来、人の心を読む能力を持つともいわれる。

天の邪鬼(あまのじゃく)

隣人に一番いてほしくないタイプの面倒くさい妖怪

天の邪鬼は、昔は意地悪な子へのニックネームにも使われたくらいで、狸や天狗などと並んでメジャーな妖怪でした。ところが最近の妖怪映画では天の邪鬼はほとんど出てこないので、今回、よく採用したなと思いました。天の邪鬼って、「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくるねずみ男同様、人間と妖怪の間の半妖怪っていう立ち位置で、どっちの味方でも敵でもなく相手の心を見透かすこともできて、どっちも信用できない孤独な立場なんですね。隣人に一番いてほしくないようなタイプの面倒くさい妖怪なんです。そんな面倒くさい妖怪ですから今までで出番が少なかったんですが、今回久々に登場するので、どういう立ち位置になるのか、そこが興味の焦点です。見た目的には縄文式土器を纏っているので、これは江戸時代系の妖怪とはまったく違うということを明快にイメージできるようになってますね。

  • 猫又(ねこまた)

  • 二股に分かれた尻尾を持つ猫の妖怪。
    長生きした猫が妖力を身に付け、妖怪化したとされる。

猫又(ねこまた)

美女化した妖怪

猫が化けたものですが、「化け猫」とはチト違う。猫又が人間にひどい害を加えたという話はあまり聞きません。もともとは森の中に潜んでいて、尾が二つに分かれている怖い野獣だったんじゃないかと思われますが、今は100年たって魂が入った「変化(へんげ)」です。だから化け猫みたいに飼い主の仇を討つとかいうこともない。いつのまにか遊女や美女としてセクシーな存在になっています。妖怪が美女化した一つの典型例ですね。

  • 河童(かっぱ)

  • 川や沼など、水の中にすんでいる妖怪。
    子供のように小さくきゃしゃな体つきで、水かきの付いた手足を持つ。

河童(かっぱ)

最もポピュラーで、一番キーワードを持っている妖怪

河童はものすごいポピュラーですね。造形的にも一番キーワードを持っている切り札なので、河童がうまく出来るかどうかで、その作品が成功するかしないか大きな境目になると思います。以前手掛けた『妖怪大戦争』(‘05)では阿部サダヲさんが河童を演じていて、これがまた実に元気のいい河童で一番目立っていました。でも今回は女性が演じているんですよ。ちょうど彼女が出ていたシーンを見学に行き話をしたんですが、完全に河童に成り切っていましたね。造形もものすごくて、握手したら手がネバネバしてたんです(笑)。すごいリアリティーがあって驚きました。

他にも様々な妖怪が登場!

一つ目小僧(ひとつめこぞう)

一つ目小僧(ひとつめこぞう)

百鬼(ひゃっき)

百鬼(ひゃっき)

荒俣宏スペシャルインタビュー 妖怪はいつの時代も人気者!

本作の監修を手掛けた荒俣宏氏に、登場する妖怪や作品の見どころについて話を伺った。

妖怪は未来を教えてくれる!

――本作の監修を引き受けたきっかけはどういうことからですか?
私はKADOKAWAの妖怪チームの一員なので(笑)、自動的にそういう役割が回ってきたということです。
――この物語は江戸時代の話になりますが、その当時の人々にとって妖怪とはどのようなものだったのでしょうか?
現代と同じですね。妖怪は大変関心を持たれていました。江戸時代より以前は、妖怪というと非常に霊的で邪悪なものというイメージを持たれていましたが、江戸時代になると、そういうイメージは払拭され、捕まえることも、仲良くなることも、霊界探訪のガイド役も、また商売や仕事の手伝いまでさせられる間柄になりました。 100年に一度くらいは妖怪ブームってくるんです。特に、世の中がピンチに陥るような時に。このドラマにも未来を予言する妖怪が登場しますが、「妖怪頼み」ってあったんじゃないかと思いますね。今ですと、アマビエを持ってくるのと同じなんです。
――妖怪って、いつの時代でも人気があるように感じます。
妖怪は未来を教えてくれます。半分ほど神様でもありますから、人間が一番知りたい未来に起こること、その理由も。それを教えてくれるから妖怪は人気があるんですね。

寺子屋のシーンが妖怪との関わりで重要な要素

――今回、メインの妖怪を演じる役者はみなさん美男美女ですね。
役者さんは美男美女が多くて、一番よく化ける人たちだから当然そうだし、そういうこの世離れした要素を持っている美男美女の方々は適役だったんじゃないかと思います。
――そして主人公は寺子屋で子供たちを教える若者ということですが…。
天保ごろから寺子屋がブームになりました。親は子供たちを寺子屋に行かせて読み書き、そろばん、九九を習わせたわけです。そのおかげで子供たちは計算が出来るようになり、字が読めるようになりました。日本が世界に冠たる文化国家になったのは寺子屋のおかげでもあるんです。 当時の寺子屋は実践教育で、一番基本となる教養を身につけさせ、あとは何でも自由に勉強しなさいというシステムでした。例えば、福澤諭吉。彼はお医者さんの私塾に入ってオランダ語はきっちり教え込まれましたが、後は何をやってもいいということで西洋文化を研究しました。大村益次郎は兵法を、のちに五稜郭をつくった武田斐三郎は西洋の城のつくり方を勉強しました。こうした自由研究が、結果的に現代の日本を作る大きな源になっているのです。 何かに縛られず自由に研究ができたからこそ、妖怪に関する研究もできたわけですね。このドラマでは、寺子屋の先生が率先して妖怪の研究をやっています。試験に出ない科目を一生懸命やっている(笑)。寺子屋のシーンは妖怪との関わりでとても重要な意義を持っているので、今回のドラマではしっかりと取り上げてもらいたいとお願いしました。

狸が大好き!

――妖怪は怖いけど楽しいですね。
水木(しげる)先生の妖怪マンガもそうですけど、初期の妖怪は怖かったですからね。あれが妖怪の原型でしょうね。人間はギョッとするものに出会うと怖くてフリーズしてしまう。でも、理性がありますから、怖いままで止まっていないで、それが何かを知ろうとする。好奇心の源になります。ですら妖怪に興味を抱き、妖怪を好きになる人は知的になるんですね。妖怪って面白そうだから探ってみよう、できれば仲良くなって、ルーツなんかも調べたい…とね。そうすると、楽しくなる!
――そういう意味では、このドラマは水木先生へのオマージュともいえるような作品でもありますね。
はい、それもありますね。学校の勉強より、妖怪の研究のほうが人間の心や宇宙のことまで分かるから面白いと考えたのが、まさに水木先生ですから(笑)。
――ところで荒俣先生が好きな妖怪は何ですか。
水木先生に、「お前は“ぬりかべ”にそっくりだ」って言われたので、“ぬりかべ”には思い入れは深いですね。個人的に好きなのは狸で、これがファンタジーの源です。

いつの時代も危機が来ると妖怪に頼る

――コロナ禍で疲弊している世の中で、ヒーローとしての妖怪を待ち望む声もありますが。
こういう危機的状況に陥ると、やはりいろんなものに頼りたくなってしまいます。半分は冗談として妖怪に頼るということは、昔もあったし現代もそうなんじゃないかと思います。昔から妖怪はお札(おふだ)としての役割もありました。妖怪の姿を描いて貼っておけば、自分のところは大丈夫だという。最近話題になったアマビエにしてもそうですね。そういう妖怪の文化が江戸時代からあって、今回は厚労省ですらアマビエを使いましたからね(笑)。
――このドラマを楽しみに待っている視聴者にメッセージをお願いします。
妖怪の番組なので、あまりあら探しせず(笑)、半分片目をつぶって、江戸時代の子供になった気持ちで楽しんでもらいたいですね。それが妖怪と付き合う一番良い方法だろうと思います。こんなのいないよね、とか思わないで見ると、きっと面白いですよ。
  • 荒俣宏プロフィール
  • 1947年生まれ、東京都出身。作家、翻訳家、博物学・幻想文学・神秘学研究家、風水師。 慶應義塾大学法学部卒業後、日魯漁業に入社。コンピューター・プログラマーとしてサラリーマン生活を送るかたわら、雑誌「幻想と怪奇」を編集。英米幻想文学の翻訳・評論と神秘学研究を続ける。1987年、『帝都物語』で日本SF大賞を受賞。1989 年、『世界大博物図鑑 第2巻・魚類』でサントリー学芸賞受賞。現在、テレビのコメンテーターとしても活躍中。