特集 Special Feature

もっと知りたい! 山田裕貴 特集 もっと知りたい! 山田裕貴 特集

もっと知りたい! 山田裕貴 特集

山田裕貴が出演する作品が「もっと知りたい!山田裕貴特集」として7月19日(日)にTBSチャンネル1で放送される。同特集のラインナップは、特集を記念して収録されたインタビュー番組「もっと知りたい!山田裕貴」のほか、テレビ初放送となる初主演舞台「宮本武蔵(完全版)」、主演ドラマの「SEDAI WARS」と「ホームルーム」、ドキュメンタリーの「情熱大陸 俳優・山田裕貴」。山田裕貴のスペシャルインタビューや彼の出演作などを紹介していく。

山田裕貴撮りおろしカット&インタビュー 山田裕貴撮りおろしカット&インタビュー

「一人の俳優として確固たるものを確立するために
もっともっと頑張らないといけないと思っています」

「海賊戦隊ゴーカイジャー」でデビュー後、数々の映画やドラマ、舞台作品に出演。2019年に主演を務めた舞台「終わりのない」では第74回文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞を受賞し、2020年には「SEDAI WARS」「ホームルーム」と同時期に連ドラ2作品の主演を務め上げるなど、いま最も熱い注目を集めている山田に話を聞いた。

「そこまでしてもらえる存在になれているのかな」

――ご自身の特集が組まれると知った時はどう思われましたか。

マネージャーさんから「裕貴の特集やるらしいよ」って連絡をもらった時に、「え、え?」っていう感じでした(笑)。すごくうれしかったですし、一方で「そこまでしてもらえる存在になれているのかな」と自分を見直す感覚を覚えました。

――今回の特集で放送されるラインナップについて感じることは。

初主演舞台をはじめ、主演ドラマを2つと「情熱大陸」も放送していただけるということで、楽しんでいただけるんじゃないかなって思います。

――テレビ初放送となる舞台「宮本武蔵(完全版)」の見どころを教えてください。

語られていることって往々にして勘違いが生まれやすいと思うんです。皆さんが思う宮本武蔵って、二刀流の大剣豪で、巌流島で佐々木小次郎と決闘して…というイメージだと思うんですけど、それって実際のところ本当かどうか分からないじゃないですか。誰かによって創作されているかもしれないし。そんな中で、ある人物の本質を見るにはその人の気持ちをどれだけ考えるかでしかないと思っているんです。この舞台はそんな考えを体現している舞台だと思っていて、「宮本武蔵って、本当はこんな人だったかもしれない」と思ってもらえるようなところが面白いところだと思います。

「舞台は演出効果に、役に切り替わるスイッチを押してもらっている」

――武蔵を演じる上で苦労したところなどはありますか。

「え、いや、あの…」という反応のせりふから「いやいやいやいや」の「いや」の回数まで、全て細かく台本に書かれていたので、それをどれだけリアルなところまで持っていけるかというのは難しいところでしたし、それが面白いところでもありました。

――映像作品と舞台では役に入る期間やきっかけも違うと思います。

舞台では、照明や衣装、音楽といった演出効果に、役に切り替わるスイッチを押してもらっている気がしていて、僕自身が切り替えるというよりも、周りの環境の力を借りて切り替えているという感覚ですね。

――幅広い役を演じていますが。

多くの人に知っていただけて一つ認められたのかなという喜びはあります。ただ、俳優のお仕事というものは何にでもならないといけないし、何にでも擬態しなければいけないので、キャッチーなものとして言われるのではなく、一人の俳優として確固たるものを確立するためにもっともっと頑張らないといけないと思っています。

――役に入り込み過ぎて困ったことなどもあったのでは。

ドラマ「ホームルーム」の時は、一人の女子生徒のことが好きで好きでたまらないけど(担任教師であるため)好きって言えないもどかしい思いを抱えている役だったので、毎日ずっとその子のことを思っていて苦しかったです。

「今は、役だけに集中できるようになった!」

――コメディ作品で意識していることはありますか。

昔だったら「もっと面白くしなきゃ」とオーバーにやっていたかもしれないですけど、今は全くないですね。その人として生きるだけというか、もう台本の段階で面白くなるように書かれているので、キャラクター設定は考えますけど「コミカルにやらなきゃ」というようなことは考えていないです。「このシーンはコミカル、このシーンはシリアス」って決めてしまうと、(芝居が)ブレるなって思うので。

――ご自身の中でどういった変化があったのでしょう。

僕自身面白いことが大好きで、つい「笑わせたい」っていう欲望が出ちゃっていたんです(笑)。でも、そういった自分の感情をそぎ落としていって、役だけに集中できるようになった感覚があるので、そうなんじゃないかなと。

――作品を何度も見ている方に向けて、注目してほしいポイントを教えてください。

カットごとに込められている意味を受け取ってもらえたらなって思います。例えば「ホームルーム」で言うと、僕が前のめりで話している一人のカットでは「一生懸命伝えている」という意味が込められています。また、相対する女子生徒が一人で映っているカットでは画面の片側に女子生徒が寄っていて反対側には空間が空いていて、僕のメッセージを受け取ろうとしていないという心理を描いています。そんな、作品の深淵にまで触れてほしいですね(笑)。

山田裕貴
1990年9月18日生まれ、愛知県出身。2011年「海賊戦隊ゴーカイジャー」で俳優デビュー。近年はNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』('19年)、舞台「終わりのない」('19年)では第74回文化庁芸術祭賞 演劇部門新人賞を受賞など映画、ドラマ、舞台と幅広く出演中。

ヘアメイク=小林純子 スタイリスト=森田晃嘉